SNSで鬼女は嘲笑う最新刊までの感想です。
あらすじからどうぞ!
SNSで鬼女は嘲笑うあらすじ
──なんで私がバカにされなきゃいけないの!? 絶対に復讐してやる!!
長い1年の出産育児休暇を経て、無事に職場復帰した人妻の成美。
夫の雅也は子連れで会社に行くのは難しいのではと心配するも、子どもを預ける託児所は満杯で娘の姫奈を連れて職場復帰するしかありませんでした。
若干の不安はあるも、子育て支援が浸透し始めている今の世の中ならばと、安心して子どもを連れて出社できると、そう信じていた筈が、彼女を待ち受けていたのは、あまりにも厳しい現実でした。
社内規則で子連れ出社が認められているにも関わらず、グチグチと嫌味を言う同僚に上司。
満員電車に乗れば、ベビーカーで乗り込んでくる非常識な母親とSNSで拡散されてしまう始末。
まるで自分が悪いような扱いを受け、非常識な母親と蔑まされてしまう現実。
そして喫茶店に入れば、お子様連れを歓迎している喫茶店にも関わらず、店員に嫌味や露骨な扱いを受けてしまうと、あまりにもな非道な扱いに我慢できなくなってしまう成美。
夫の雅也に相談しても、何の解決にもならず、溜まり溜まった不満がついに爆発してしまう!
あいつら許せない!
彼女はSNSを使い、自分を馬鹿にして蔑んだ奴らに反撃を開始する!
ネットを使い炎上で復讐をするリベンジは、はたして成功するのか?
破滅と重なった現代の復讐劇の結末は如何に!
SNSで鬼女は嘲笑う見どころ
「SNSで鬼女は嘲笑う」は、タイトルに記されているSNSを題材にしたヒューマンドラマ とミステリーサスペンスを合わせた漫画作品となっています。
さて本作の話の見どころを上げていけば、成美に対する世間の異常なまでの冷酷な仕打ちです。
娘を出産し、1年の育児休暇を経て久しぶりの出社になるも、電車に乗れば、周囲の人間は子連れの彼女を蔑むように応対し、しかもベビーカーを蹴るなどの行為をするなど、あまりにも非道な事をしでかしていくと、実に非道と言うべき行為を平然と行っていきます。
しかも一番大変な立場にいる成美をSNSで晒すなど、もはや外道としか思えません。
子育て支援の世論があるにもかかわらず、世間はあまりにも子連れに厳しすぎると、成美があまりにも可哀想すぎます。
こんな事が平然と行われても良いのかと思えるほどに、えげつない事をする世間の人間と、まさかこんな奴がいるわけがないと思いたくはないですが、ごくまれに現実に居たりするから実に怖いものです。
非現実的な程とはいかなくとも、こういう事を平気でしてくる輩はいると、どことなくにリアルさを感じてしまう演出。
それがこの作品の見どころでもあります。
サイコな犯罪者ではなく、こういった悪意ある行動を平気で行えてしまう輩などが一番の恐怖とも言えます。
そんな相手に散々とメンタルを痛めつけられてしまい、すっかりと疲弊してしまう成美。
無論電車での一件で終わる筈もなく、立ち寄った喫茶店の店員に、散々と嫌味や悪態をとられたりしてしまいます。
ここまでされたら流石にキレていいのではと思えるほどに、この喫茶店の店員は凄く接客態度が悪すぎます。
子育てを応援する事をネットで宣伝しておきながら、あまりにもな店員の態度と、非常識な態度が目に見えてしまいまいます。
ここまでされたらイライラも抑えきれない成美。
ついに自身のSNSで喫茶店の悪口を書いてしまい、それが炎上のきっかけとなり、喫茶店が攻撃されてしまうと、非常にざまぁな展開になるのですが、これが彼女にとってプラスとなるのか、それともマイナスになってしまうのか?
これからの物語の展開に大きく関わっていく分岐点とも言えます。
SNSを使えば、簡単に復讐が出来ると知った時、それが正しい行為なのか、それとも誤った行為なのかと判断できなくなってしまうもの。
SNSを使い、自分を馬鹿にした人間を陥れると、もろ刃の刃となる行為に酔いしれてしまい、破滅に歩んで行くのか、それとも別の結末を迎えるのかと、注目な内容が見どころです。
SNSで鬼女は嘲笑う感想
本作を読んでいく中で伺えたことは、この漫画を通してまず作者が読者に伝えたい内容が社会的であると言う事。
それはSNSの怖さであり、またあまりにも他人に対してのマウントを取りたがる傾向の強い社会性などです。
現在の社会で保育所が非常に少なく、子育てをする環境があまりにも整っていないと、子どもを育てるには厳しい社会となっている部分に、本作の注目がいきます。
漫画だけの演出的な問題ではなく、現実問題として子育てをするには、今の社会はあまりに厳しい社会だと言わざる負えない状況とも言えます。
物語の冒頭でも、どこの保育所にも入れなかったとの会話のくだりがあり、保育所の不足や、人員の不足などが確かに問題視され、子どもを持つ家庭は苦労してしまうと、実に困難な社会とも言えます。
漫画だけの問題ではなく、現実的にこういったことが平然と行われ、それが咎められるわけでもなく、加害者側が正しく、被害者側が間違っていると、理不尽な現状がまかり通っている社会でもあります。
世間は子連れに対して非常に冷たく応対する社会であると、この漫画作品を読んでいれば、非常にリアルなものだと思えます。
そんな事は無いと、思われる方もおられるかもしれませんが、現実にはこういった人間も少なからずおり、こういった事を平然としでかす輩もいると、社会には常識では考えられない行動をする輩もいるのです。
朝の通勤ラッシュでベビーカーを持って入る女性の人や、また妊婦さんなども乗られる時代でもあります。
昔では考えられないと言われてはいますが、時代の変化と仕事の多様化などの問題は年々と増加し、今後どんな問題が起こるかと解かりません。
この漫画の中では、このヒロインがあまりにも酷い目にあいます。
彼女も迷惑と解かってはいるも、それを平気と悪意を向けてくる輩を見て、もし憤慨する気持ちを持ったのならば、こういった行為をする事を悪と考えるようにした方が良いでしょう。
そういった現代の社会の不備を漫画の中に投影し、読者に悪意ある行動が何かをと教えてくれる内容は、ある種の教本とも言えます。
そしてタイトルにもなってるSNSの件も同じ部分とも言えます。
SNSは誰でも簡単に他者を炎上をさせる事が出来き、また個人を攻撃する際によびかけて同調させてしまうと、安易に出来てしまう危険なモノだと言う事も、この作品では描かれています。
何がきっかけで、人は破滅をするのか、そして攻撃をされてしまうのかと、その身近なる恐怖が伝わる作品とも言えます。
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