右手に指輪をする夫を最新刊まで読んでみました!

あらすじからどうぞ。

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右手に指輪をする夫あらすじ

爽子は良き夫に恵まれ、とても幸せな妻としての日々を過ごしていました。

夫の拓也は物腰が穏やかで理性的で、理系男子として理想を描いたような人でした。

自分の話を聞いてくれて、自分の事を考えてくれる優しい人と、交際を重ねて想いを育み、結婚をした爽子。

そして愛しい愛娘を設け、名前を未来と名付け、そんな娘も3歳となり、慌ただしくも幸せな家庭を築いていました。

自分にとっては贅沢に思えてしまう理想的な夫。

ただ彼に対して唯一不満があるとするなら、それは自分との結婚指輪をしてくれない事でした。

指輪が収められる彼の薬指には、お守り代わりの祖父の形見の指輪がいつもはめられ、おじいちゃん子だったと言う理由で、結婚指輪をはめてくれない彼。

でもそれぐらいは良いかなと、爽子は拓也のこだわりを受け入れていましたが、ある日を境に、その指輪の疑惑を知ってしまいます。

指輪に彫られていた、とある女性の名前。

それは娘と同じ未来と刻まれ、2008年と記されていました。

そして娘の名前の由来も知ってしまい、夫は浮気をしているのではと、彼に疑惑を抱いてしまいます。

娘と同じ名前を持つ女性と、今も関係が続いているのではと、疑惑を抱いてしまう爽子。

あの人がそんな事をする訳が無いと、ただの勘違いであってほしいと願うも、疑念は確信へと変わってしまい、彼女の当たり前の幸せが崩れ去ろうとしていました。

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右手に指輪をする夫見どころ

自分の夫が浮気をしていると、疑惑を持ってしまう人妻の爽子。

夫・拓也は理想的な存在にあるにも関わらず、払拭できない疑念を抱いたまま、彼の過去を調べていき、娘と同じ名前の女性の存在を知ってしまうと、ゆっくりと幸せな日々が崩壊していく。

そんな平穏の日々の中に見え隠れする、一人の女性の影と、疑惑の家族関係が、このまま崩壊してしまうのか、それともその疑念を払拭し再生していくのかと、夫婦の愛情の憎悪が本編の見どころな内容となっています。

爽子と拓也の夫婦関係。

それはあまりにも幸せな関係だったのですが、それが少しずつに変化し、歪んでいく事が物語の筋となっていきます。

序盤では平凡ではあるも、理想的な夫婦生活を送っている様子が描かれていますが、拓也に疑念を抱いてしまう爽子と、些細な事からこの平凡な夫婦生活に亀裂が生じていきます。

拓也は爽子との結婚指輪をせず、祖父の形見のお守りの指輪をつけているのですが、それはかつての元カノとのペアリングだったのです。

そして娘に未来と名付けたのも、かつての元カノの名前をもじっての事だと知ってしまい、そして今もどこかで会っているのではと、幾つも浮上していく疑惑の数々。

それに耐えきれず、彼に疑念を抱いてしまうと、爽子は拓也を疑い出してしまいます。

幸せな日々だと思っていた毎日は、彼の浮気を手助けするだけのモノだったのかと、また自分との結婚指をしないのは、その彼女の事が好きだからなのかと、拓也に対して疑念と疑惑を抱き始め、彼の身辺を調べてしまう爽子。

無論、爽子はあくまでも夫を信じようとはしますが、彼の登録された電話番号に、またMと名乗る相手とのやり取りなど、夫の事を信じる事が出来なくなってしまうと、爽子の想いが徐々に揺らいでしまいます。

そんな彼女の追い詰められていく心情が本作の見どころとなる演出となり、夫を信じる想いと、夫の疑惑を払拭したいと願う願望が、彼女をゆっくりと追い詰め、平凡で幸せな日々が壊れてしまう経過が、ある種の恐怖を演出してくれています。

壊したくない幸せを保つにはと、選択を迫られてしまう爽子。

そんな彼女の疑惑を知ってか、知らずにかと、Mのイニシャルを持つ女性と接触を持つ拓也の異様な行動が、どことなく恐ろしくもあり、また彼が娘にどんな想いをいだいているのかと、サイコパスな雰囲気も見どころの一つでもあります。

夫婦愛が何かのはずみで壊れてしまうかもと、些細な事で、小さな疑惑が大きな疑念へと変わり崩壊していく家族の日常が歪にゆがんでいく、その恐怖が感じられる作品です。

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右手に指輪をする夫感想

樹ユウマ先生の描く「右手に指輪をする夫」は、幸せだと思っていた筈の日々が壊れ、歪んでいく様がテーマとなった作品です。

この物語の中に登場する夫の拓也は、非常に底の知れない、独特の恋愛観と愛情感を持つ、異様な人物として登場していきます。

見た目は生真面目な理系男子で草食系と思わせてしまう印象があるにもかかわらず、物語が進むにつれて、彼の異様なまでの偏愛が見えてきてしまいます。

元カノの名前は愛娘に着けてしまうと、元カノの事を今も執着していると、異様な執着心を持っている夫。

しかし妻の爽子はそれを知った時に、彼をあくまでも信じようとします。

でも疑惑はさらに膨れ上がり、娘と同じ名前を持つ女性の存在を知り、彼女の日常もゆっくりと壊れ始めてしまうと、夫への信頼の崩壊と、今の家族関係に修復できない亀裂が生じてしまうと、その様は現実的な破局を見事に演出してくれています。

この作品で取り上げていくのは、浮気をしているかもしれない疑惑を知ろうとする妻の想いが、根幹のテーマとなっています。

もし夫が浮気をしているのかと、妻ならば不安になってしまうだろう疑惑を払拭したく、その背後関係を調べてしまうも、それがもし事実ならば、それは調べない方が良いかもしれないと思うかもしれません。

しかしその理屈は当人には通じないモノであり、深みにはまるだろう真実を模索していく妻が、夫の本当の事実を知った時は、読者にとってそれは危険な刺激ともなる演出になるかもしれません。

そんなリアルな程の夫婦関係の崩壊を様々と見せてくれる本作。

そして夫の不貞行為が悪意あるモノではなく、夫に取っては純愛の範疇とする妄想が、さらに本作を恐ろしいモノとして物語を引き立たせていきます。

爽子の夫である拓也は、一見すればとても浮気をする様な人物には見せません。

しかしその本質の裏側には何を潜ませているのかが解らず、家族や身内に、また読者に知らせる事なくに、自分の想いを何の悪意も無くに行えると、ある種のサイコパスとも言える、独特の倫理観で動く恐ろしさがある人物でもあります。

そんな恐ろしい筈の彼を最後まで信じたいとするも、沸き出す幾つもの疑惑に心を病んでいくかのように彼の過去を調べてしまい、爽子は次第に憔悴する事となります。

そんな彼女の葛藤は、果たして正しい行動なのかと考えさせられてしまいます。

自分が我慢をすれば、今の幸せを維持できると解ってはいるも、それは容認できない程に追い詰められてしまう爽子。

愛情で報われる事もあれば、愛情で憎悪が沸き、愛憎へと変わり果ててしまうと、恋愛の中に潜んでいる恐ろしさが本作の最大の見どころとなります。

家族を守る為に夫の浮気を知るのか、それと知っても誤魔化して生きるのかと、爽子に付きつけられていく現実と、愛の恐ろしさが描かれた作品。

浮気をすれば、こんな恐怖を抱くのだと、浮気防止の為に布教したくなる作品です。

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