ブス無双~男はみんなわたくしのトリコ~を読んだ感想です。

ブス無双~男はみんなわたくしのトリコ~あらすじ

一条香織は容姿に恵まれていない女性……

丸い鼻にでっぷりと肉が蓄えられた脂肪に身を包み、見開くほどに大きな目元と豪快な大きな口と、とても容姿に恵まれていると言えない彼女。

容姿に恵まれた美女からは醜女と言われ蔑まされてしまうも香織は、それを毅然としながらに跳ね返し、相手を逆に哀れみ馬鹿にし返すと、彼女は醜い己の容姿に何の引け目を感じてはいなかったのです。

それもその筈。

彼女は容姿の優劣で決まるのではなく、どれだけに男を夢中にさせる事が出来るのかで決める事が出来るのだと、恵まれた容姿に頼らなくとも、男を夢中にさせてしまう絶対の自信があり、その自信ゆえに彼女は容姿だけで生きている女とは違うと、自分に自信を持っていたのです。

多くの男を虜にし、大金持ちのイケメンを手玉に取り、自分無しには生きられないと、醜い自分を夢中にさせてしまう香織の持つ独特な魅力は、甘美な快楽を与えるも、破滅へと転げ落ちてしまう妖艶な罠でしかありません。

しかしその罠に気づかずに彼女にハマり込んでしまう男達。

今まで多くの美女を手玉にとった自尊心を傷つけられた男達は、香織を欲して暴走を始めてしまい、歯止めの効かない欲望を蠢かせてしまう彼ら。

そんな男達をあざけ笑いながらに、彼女は醜い高笑いを挙げ、男達を見下していく香織。

彼女の目的とはいったい?

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ブス無双~男はみんなわたくしのトリコ~見どころ

「ブス無双~男はみんなわたくしのトリコ~」は漫画家・熊野いね先生の作品で、容姿に恵まれていないにも関わらず、何故か男を虜にしてしまう魅力を持つ、一条香織をメインヒロインにした、悪女無双と差し支えの無いキャラクター性に見どころがある作品です。

まず香織は容姿もさることながらに性格は、さらに増すばかりに悪いと下劣な性格をしており、言葉もタクミで論破房と言う程に口が達者。

そんな言葉づかいが下品にも関わらずに、何故かに高級品な上等なドレスと、装飾品まで超高級品と、セレブな印象が際立ち、また彼女自身も金が無い人間はいらないと、徹底とした上級国民思想と、まさに醜い悪女です。

しかしそんな女にも関わらず、彼女に興味を持ってしまった男達は、まるで逆らえなくなってしまうと、彼女を振り向かせたいとする嫉妬心や愛情にも似た独占欲を掻き立たせてしまうと、魔性の属性を持つ異様な存在でもあったのです。

そんな彼女の犠牲となってしまう青年実業家の洋平は、上場企業の社長と言う肩書で香織に狙われてしまいます。

金持ちの雰囲気にある香織を見て、面白半分で彼女を揶揄つもりで誘いに乗るも、狡猾な彼女の罠によって篭絡されてしまいます。

ブスなのにと、見下していた筈の香織に、何故か異様なまでに性的な興奮を覚えてしまう洋平ですが、香織はそんな彼を受け入れる様子もなく、しれっと流す様に堕としてしまいます。

妖艶な身体とは言えない筈の彼女との一夜は、洋平にとっては忘れがたいものとなってしまい、それ以降に彼女を自分のものにしようと固執してしまうなど、香織にハマり込んでしまいます。

彼女は確かに醜くはあるも、その容姿を掻き消してしまう程に、男を虜にする魅力を持ち、また精神までも蝕む手段などを講じるなどの狡猾さなども併せ持つ、魔性の悪女なのです。

そんな作品の見どころになるのは、彼女の犠牲となる男達と、それをあざ笑いながらに破滅させていく香織の悪行にあります。

彼女は醜くとも、男を魅了する手わざに長けており、男の性欲を刺激する策や、用意周到なまでに男の趣味や性質を見抜き、そこをあえて攻めていくと、実に油断のならない魅了を持ち、醜くはあるも、男を揺さぶる心の誘いを揺さぶり歪ませてしまう技能を持ち、それを武器にして生きる彼女。

ブスと蔑まされ、落ち目として生きるのではなく、前向きな悪として生きていく、そんな爽快感のあるヒロインの香織の悪女ぷっりが見どころな作品とも言えます。

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ブス無双~男はみんなわたくしのトリコ~感想

本作のヒロインとなる一条香織は、言うなれば非常に強烈なキャラクターであり、言うなれば1度で見ただけで絶対に忘れられない存在感と印象を与えてしまう女性として描かれています。

まず彼女は非常に醜い女性で、性格もとても良いものとは言えない程に歪んでおり、演技にしてもあそこまで演じられるのかと思えてしまう程に、非常に自分勝手であり、言葉づかいもそれに合わせて下品極まりなく、身の心も醜いと、まさに徹底とした醜悪なる悪女。

例えどんな高級品なドレスや装飾品を身にまとっても、それを埋める事の出来ない程に目立ってしまう香織の醜さ。

お金が無い人間は用が無いと斬り捨てて、まったくに愛情を見せる余裕の無い彼女は、何故か男にモテてしまうと、読者ながらに興味が引かれ、読み込んでしまう程に、彼女のキャラクター性は強力な魅力を持っていると言えます。

己の幸せの為にと、大きな目標を掲げている香織。

男が金持ちであればと、金を持たない男には興味が無いと、ブスでありながらに己を卑下せずに、逆に相手を油断させる為の手段にし、男を夢中にさせてしまう程の快楽を与えてしまう彼女の身体と、計算高い悪女でもあります。

そんな彼女に惹かれ、自分が罠に巻き込まれていると知らずに、自分で気づかないままに泥沼へとハマり込んでいく男達と、ブス無双とタイトル通りに、彼女の徹底とした無双は留まる事を知らず、彼女を最初は見下していた筈の男が、篭絡されていくのは爽快感のある活躍とも言えます。

醜いからこそに、大胆に堂々と生きると香織の在りのままの生き方は、確かに悪ではあるも、前向きな悪党な生き方とも言えます。

醜いだけで蔑まされ、それに卑下する事なくに、むしろ醜いからと相手を油断させ、目当ての男を堕とす狡猾さなど、徹底とした悪女として生きる香織。

しかし彼女はそれに対しての罪の意識などは抱かず、罪悪感など感じた様子もなくに、己の欲望のままに素直に生きる事を第一とし、他人にはまるで興味を示してはいません。

下品な下心を持ち、香織を利用しようとしていた筈が、逆に利用されてしまうと、浅はかな男達の破滅と、それを手玉に取り、幸せになろうとする香織の前向きな生き方。

悪女ならば容姿が必要不可欠と思われるも、悪女は醜女でも容易に出来てしまうのだと、容姿に恵まれなくとも、己の才能と才覚で悪女として生き、目的の為に他人を犠牲にして生きる悪人の彼女。

そんな悪として前向きに生きていける香織の魅力に惹かれてしまう作品です。

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