ママ友にハブられて ぼっち主婦になりましたを読んだ感想とネタバレをまとめてみました!

ママ友にハブられて ぼっち主婦になりましたあらすじ

宮原友子はどこにでもいる普通の専業主婦で、横浜に引っ越してきてから5年となり、生活もそれとなく落ち着き、順調で平凡な日々を過ごしていました。

生活にはこれといった問題も無く、子育ても順調に進み、ご近所付き合いもそれとなく熟しながら顔見知りのママ友などの助け合いで、毎日を問題なく過ごしていた彼女。

ごく普通の平凡な日々で当たり前の日常をそれとなく過ごし、そのいつも通りの日常を、心のどこかで少し退屈と感じてしまう事もあり、また少しママ友の付き合いも窮屈だと思い始めてしまい、ママ友達との食事会を少しだけ面倒だと感じ始めていた頃に、それは起きてしまいます。

そして、いつも当たり前だった日常が、ゆっくりと壊れ始めてしまったのです。

挨拶をしても無視をされてしまい、何か違和感を感じてしまう友子。

その原因はママ友の真理子ことリコにありました。

何気なくに呟いたボヤキである筈のランチ会が面倒だという言葉を曲解し、それを他人に誇張して広められてしまい、嫌な母親だと友子は孤立無援の状況へと追い込まれてしまいます。

なんでこんな事になってしまったのと、たった一言でママ友のコミュニティーから外され、「ぼっち主婦」へと落とされてしまう彼女。

それは息子や家族にまで及び、彼女の生活は一変してしまいます。

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ママ友にハブられて ぼっち主婦になりました見どころ

ご近所づき合いは主婦にとって大事なコミュニケーション。

そんな大事な行為を何一つ疎かに出来ず、常に何かを気遣って、他のママ友と友好を築いていかなければいけないと、そんな気の抜けない日々に友子はママ友の関係を少し窮屈に思っていました。

夫も仕事に忙しく、ママ友の食事会と気軽なものだと呆れていますが、はたから見れば、ママ友の集いはそんなに甘いものではないのです。

ママ友同士の付き合いは、常に気が抜けない気づかいの連続。

町内の草取りに、掃除にゴミ出し、子どもの学校行事なども常に気を張り、ママ友同士の連絡やランチ会と、忙しくて暇は無しと、そんな日々に友子は辟易としていたのです。

でも、誰にも相手にされないような立場になりたくはなく、友子は仕方なくにママ友のランチ会に今日も参加していました。

息子の友達の母親である高木に、実家で同居している2児の母親の阪田、そして最近、引っ越して来たばかり3児の母親の真理子ことリコと、今日も一緒に食事をするのですが、それが友子にとっては退屈でしかありませんでした。

でもこれといった話題などはなく、何かをするわけでもなく、ただ時間を無為に過ごすだけの暇つぶし。

当たり障りない話に努め、会話にも終止気を使い、同意しては理解してはとの相槌を返し、子どもの学校の話題や自慢話に、最近のドラマの展開や芸能人の噂に考察などと、友子はこういった時間を過ごす事に、どこか疲れ切った思いを抱いていました。

そのせいか眠気に誘われそうになり、転寝してしまうような感覚に陥り、欠伸が出てしまいそうになってしまいます。

相手に不快感を与えたくはなく、眠気覚ましにとトイレへと向かいます。

友子は疲弊した気持ちのまましんどいと呟いてしまいます。

人付き合いとは言え、連日に続く気づかいに毎日にすっかりと疲れていた友子の、そんな言葉を聞いたのはリコでした。

それが全ての始まりとなってしまいます。

リコは友子に対して、着ていたブラウスを素敵だと褒め、どこで購入したのかと訊ね、ネットの通販サイトで購入したと告げると、翌日には同じブラウスを購入していたと、奇妙な違和感を感じてしまうも、友子はそれを何気なくに流していきます。

しかしその違和感は次第に大きくなり、彼女の平穏な日々を壊す、不協和音の軋みであることを知らなかったのです。

近づく悪意に気づく様子もなく、リコの行為がエスカレートし、あらぬ噂が立ち込めてしまうまで、そんなに時間はかかりませんでした。

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ママ友にハブられて ぼっち主婦になりました感想

ママ友のリコによって、ぼっち主婦に追い込まれてしまった友子と、当たり前の日常が壊されてしまい、彼女の平穏な日々は終わりを迎えてしまう事で物語は始まっていきます。

リコがなんでこんな事をしでかすのかと、その真意は友子をイジメてやろうとする単純な悪意などではなく、ただママ友内での自分の立場を有利にしたいと言う、いわゆるマウントを取りたいが為の行為から起因した行動と言った方が良いでしょう。

集団心理における無自覚な排斥と悪意が友子に襲うと、閉鎖的なコミュニティの恐ろしさが友子の日常と彼女の心をゆっくりと蝕んでいく事に、本作の怖さが存在しています。

最初は軽い悪意のみなのですが、だんだんとエスカレートしていく無視と排斥は、次第に悪意ある行動へとエスカレートし、見ていて恐怖を感じてしまう内容となっています。

それが子どもに及ぶと、何も知らない子どもを追い詰めていく親たちの幼稚な行動が、さらなる恐怖になると、知らずの悪意が恐ろしく演出されている部分にも注目です。

そんな悪意が最終的にどんな結果をもたらすのかと、普通の常識ある人が考えればわかる事なのですが、それにまったっく気づく様子もなく、ただ排斥すべき相手に対しての悪意を増加させ暴走させていく無意味な行動に酔いしれていくママ友の存在も醜悪で実に醜い。

そんな本来子どもを育てなくてはいけない母親達が平然と悪意ある行動をしている事が、本作の最大の恐怖ともなっており、幼稚なイジメのコミュニティの悪意が友子を散々と苦しめていくと、信じられない事ですが、人の悪意の恐ろしさは集団になれば気づかないモノだと言う事がこれでもかと演出されています。

友子もそんなママ友の付き合いをどことなく閉鎖的に感じ、またそれを窮屈に感じていたのは、他を排斥するコミュニティだからこそ、相容れないものと感じる様になっていたからでしょうね。

それが退屈だと、また疲れてしまうと、疲弊した気持ちを抱いていた中で、リコという悪意が近づいたことに気づくことが出来ず、彼女に少し気を許してしまった事で、自分が排斥されてしまう立場に追いこまれてしまうと、予想だに出来ない悪意に巻き込まれ、常識の無いサイコパスの集団に追われていく雰囲気と非常に類似しています。

道徳の概念の無いママ友の悪意に晒されながら、家族と子どもを守る為に、自身を見失わない様に立ち向かうのか、それとも相手に気に入られようと媚びを売るのかと、決断を迫られてしまう中で、友子の行動がどんな結末を迎えていくのかと、今後に注目したい作品ですね。

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