会いたくなかった(緒芋みお)のネタバレと感想です。

あらすじからどうぞ。

会いたくなかったあらすじ(ネタバレ注意)

小学生の時に同じ野球チームに所属していたりょうちゃんの夢をよくみる柴田は、クラス替えでりょうちゃんと同じ名前を持つ不良の金子遼平と前後の席となります。

ある日柴田は遼平に昔野球をやっていたか尋ねると、なぜか遼平は突然柴田にキスをし、次の日から柴田を無視します。

同級生から遼平がりょうちゃんであったことを指摘され、再度声をかけるも、冷たい言葉で突き放され、喧嘩になってしまいます。

遼平が柴田に冷たい態度をとるのには理由がありました。

父親の影響で野球をはじめた遼平は入団したチームで柴田と出会います。

才能があった遼平と違い当時の柴田はベンチでしたが、遼平がレギュラーになったときは全力で喜び応援し、負けた時は人一倍泣く。

そんな柴田に遼平は惹かれていきますが、遼平の両親が離婚し家庭が崩壊してしまいます。

数年後に柴田とすれ違い、自分が欲しかった幸せを柴田が持っていることを目の当たりにし、自身の現状から目を逸らすことを決めたのでした。

喧嘩のもやもやをはらすためランニングをする柴田は、遼平が不良と喧嘩をしているところを見つけます。

殴られそうになった遼平と相手の間に入り、代わりに攻撃を食らう柴田は、遼平に対して、野球の大会を見に来てくれと伝えます。

会いたくなかったを読んだ感想

正攻法な不良×野球部エースが好きな人ははまると思います。

ですが、柴田がいわゆるいい子すぎて、そんな柴田に冷たく接する遼平に対して、良い感情を抱ける読者と抱けない読者にも分かれるかと思います。

ただ、遼平が不良になってしまった理由も、同情できる内容となっており、一概に嫌いだとも思えないキャラクター性を持っています。

また、態度が冷静な遼平ですが、野球や過去のことを柴田に指摘された際に感情を露わにします。

そのシーンを見ていると、遼平も野球が本当に好きで辞めたくなかったんだろうなと同情した気持ちになってしまいます。

ストーリーとしては思ったよりも二人がくっつくまでが長いなと感じました。

二人が付き合うまでというよりも、遼平が現在の不良になってしまった自分と小学生のころにエースだった自分や家族仲が良かった自分=幸せだったころの自分と現在のギャップを受け入れ、自分が歩みたかった道を歩み、楽しそうに幸せに生きている柴田を受け入れることができるまでがとても長かったです。

二人のその後に関係性については、柴田が野球を好きすぎてそのほかに関しては天然なため、おまけ漫画で遼平から俺のどこが好き?と聞かれて「顔」と答えるあたり、くっついた後の遼平は柴田の天然さに振り回されてしまうのではないかなと考えてしまいます。

 

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