わたしの幸せな結婚最新話までのあらすじ、ネタバレ、見どころ、感想をご紹介したいと思います!

わたしの幸せな結婚あらすじ

斎森美世は異能の力を持つ名家に生まれるも、その異能を持つ事なく、この世に生まれてしまいました……

それ故に周囲からは無能の子と蔑まされ、また唯一の心のよりどころだった実母が早くに他界してしまい、孤独となってしまい、血の繋がらない継母と義母妹に虐げられ、辛き人生を歩まされていた美世。

唯一の実父にも無い存在として扱われ、愛される事なくに生きてきた彼女は、家の為にと名家の当主である久堂清霞の妻として嫁入りを命じられてしまいます。

相手は冷酷無慈悲の鬼畜な若き軍人であり、幾人の婚約者候補が三日と持たずに逃げ出したと、悪い噂の絶えない人物。

もう希望など無い人生と久堂家へと嫁いだ美世でしたが、清霞は噂の悪漢ではなく、彼もまた世に振り回されてしまった、自分と同じ境遇の男性だったのです。

人を信じる事が出来ない清霞と、互いに空いた心の隙間を埋め合う様に、彼と心を通わせていく美世。

最初は頑なに心を閉ざした疑心に振り回されるも、想い合う暖かさに凍てついた心は溶かされ、次第に心惹かれ、互いを想い合う仲へとなっていく二人。

今まで愛された事のなかった美世と、人を愛した事のなかった清霞の二人が育む想いは、どこへと向かうのでしょうか?

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わたしの幸せな結婚見どころ

ライトノベル作家・顎木あくみ先生の原作作品であり、漫画家・高坂りと先生のコミカライズ作品となる「わたしの幸せな結婚」は、幸薄きヒロインの美世を中心に描かれていく恋愛作品です。

本作の見どころを紹介すれば、不幸過ぎる彼女の境遇が回を重ねるごとに満たされていく内容にあります。

なにせ登場した当初は、実の娘でありながら家族に冷遇されてしまっていると、美世の境遇はあまりにも過酷でした。

特に妹である香耶の性格の悪さと言えば、まさに悪女と言うべき醜さを敷き詰めたような存在で、義理の妹とはいえ、あそこまで出来るものかと考えてしまう程に、実に酷い性格をしています。

そして毒親と、救いがたき家族に虐げられていた美世に同情を禁じません。

そんな悪徳の妹に毒親とにイジメられながらも、清霧との想いを純粋に育んでいく美世。

彼の存在がどれだけに彼女を助けていたのかと、傷ついた心を癒して、そして満たしてくれる二人の純愛は、枯れてさび付いた心を満たしていく愛情に満ちたモノとなっています。

そんな美世に愛されて清霧も、頑なに人を信じない心を溶かし、人を愛する事を覚えていくと、彼の心の変化と彼女に対する想いなども見どころの一つでもあります。

美しい容姿を持つも、令嬢や名家の境遇などで人生を振り回されてしまい、人を全くに信じられない人間となってしまい、周囲からは鬼畜な冷酷非情の男と扱われてしまうも、そんな自分を受け入れてくれた美世に対し、依存する様に彼女を慕う清霧。

あまりにも好きになり過ぎて、過保護になってしまう部分は、実に微笑ましい雰囲気です。

愛されなかったが故に、心を閉ざして生きていた二人。

最初は美世は生きる場所を作ろうと、彼に気に入られようとしていた打算がある様に思えますが、彼の人なりを理解し、そして解り合えていく中で、彼を純粋に愛する様になり、同じ様に寂しい人生を歩んでいたのだと察し、惹かれていく想いを育んでいきます。

互いに満たされなかった愛されたいと思う欲求を満たし、幸せが何であるのかを学び知っていく二人の純愛模様は、実に微笑ましく描かれています。

辛い事があろうとも乗り越えていく、そんな互いに支え合う夫婦の在り方が描かれ、愛されるだけでは無く愛していく純愛を育み、そして満たされていく幸せを暖かく描いた内容とも言えます。

幸せになると簡単な様に思えるも、それは容易ではなく、困難があるも、一人だけではなく互いに乗り越えていくのだと、恋人から夫婦になり、家族へとなっていく、そんなヒロインの成長が見どころな作品です。

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わたしの幸せな結婚感想

本作の内容を感想にまとめていけば、久しぶりに見る純愛活劇の様なロマンスがある作品です。

「はいからさんが通る」を見ていた世代には懐かしく想い、また少女漫画の恋愛はと、本作の純愛が昔懐かしい雰囲気に描かれ、そしてヒロインの魅力が回を重ねるごとに上がり、美世が少しずつに成長し、物語をより魅力的に演出している内容は、秀逸とも言えます。

美世は不幸であるも、それを呪う事などは無く、己の人生を受け止め、そして少しでも自分の境遇を変えていこうとする、心の強さを持つヒロインであり、ただ悲観し、悲しみに暮れていく様な存在では無い部分も、魅力的な一面でもあります。

親に愛されなかったと心の傷を負うも、その傷に動けなくなるのではなく、愛されようと努力をし、そして愛されていく想いを知っていくと、清霧に対する打算の無い純粋な想いが彼女に癒しの魅力なのです。

そして美世と同じように名家ゆえに虐げられた人生を送っていた清霧。

彼もまた美世と同じ辛い人生を歩み、人を信じられない境遇の中で、純粋に自分の事を愛してくれる彼女に、最初は戸惑いにも似た感情を抱くも、猜疑心故に信じられない頑なさがあるも、愛されていく想いを知っていく彼の変化も今作の見どころでもあります。

愛されなかった二人と、同じ境遇にいて、そしてめぐり逢い、育んでいく想いは、恋人の様な甘さもあれば、夫婦の様な絆もあり、それを大切に育みながら家族へとなっていく成長の物語として描かれています。

ただ不幸から容姿だけで幸せに成り上がるのではなく、不幸な境遇にめげずに、自分で幸せになろうと、足掻き、また努力し、心を強く成長していく美世。

超常的なチートを持っているのではなく、自分が出来る事で道を開き、そして他人を妬む事など無く、純粋に幸せを願う優しさを持つ彼女のそんな素直さに惹かれて、頑なに人を拒絶していた心を変えていく清霧。

本作の中にあるのは愛を育む過程と、そして満たされて幸せになる為の結果が、この物語を幸福な内容へと仕上げてくれていると思えます。

恋をして、愛されて、家族になっていくと、恋愛だけで終わる簡単な内容ではなく、家族へとなる為に、愛される事を知らなかった二人が、愛を知っていき、また愛を育んでいくと、互いに知り得た感情を大切にし、互いを想いあいながらに、満たされなかった想いをみたしていく内容は、まさに古き純愛の在り方が演出されています。

共に居る事と、愛される事を純粋に描いた今作は、不幸から幸せを手にしていく、そんな物語を見たい人におススメした作品です。

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