夫はグレーゾーン単行本最新刊までのあらすじ、ネタバレ、感想を書いてみました!

夫はグレーゾーンあらすじ

会社で知り合い恋をした同僚の優斗と、無事に結ばれて結婚した美和。

彼と幸せな新婚生活を送ると夢に描いていた彼との夫婦生活は、予想の出来ない失望に見舞われてしまいます……

彼はあまりに無神経な言動に当たり前のように呟いてしまい、しかも片付けをまったくにしようとはせず、会話も他人をまるで気遣う事などが出来ず、空気を読めずに失言ばかりを連発するなど、あまりにも自己中心的な自分が大切な人間だったのです。

それをマイペースであまり周囲を気にしないと、優斗のおかしい所をフォローする彼の母親。

でもそれは間違いで、彼は本当にどこかがおかしく、そして何かが違っていたのです。

母親の手料理に今度、挑戦してみようと相談をするも、お前には無理だと冷淡に言い放ち、また母親の不安だった美和との生活の会話を、本人の前でしてしまうと、失言に暴言を平然と言い放ってしまう優斗。

遂に我慢が出来ず、彼に詰め寄る美和。

今までの不満をぶつける様に叫ぶ彼女の声。

相手が傷つくと解っていながら失言を平気に言い放ち、出来ない事を勝手にして面倒ごとを増やし、片づけを全くにしないでほったらかしにし、食事も汚いと、今までの不満をぶつける彼女。

でも彼はまともに彼女の話を聞こうとはせず、時間が経てばあっさりと忘れてしまいます。

やはり彼はどこかがおかしいと、夫に対して拭えぬ不安を抱いてしまいます。

はたして、この夫婦生活は幸福に満たされるのでしょうか?

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夫はグレーゾーン見どころ

本作の見どころをまとめていきたいと思います。

まず美和の夫である優斗は、パッと見ではイケメンで癒し系な男子に見えますが、結婚してからの彼はあまりにも問題行動が多すぎると、その見た目に反してダメ男な雰囲気を漂わせ、ついには彼女を失望させてしまいます。

何故に付き合っている時とは、こんなにも違うのだろうと結婚してから露になってしまった夫のダメなところと、普通ならば結婚してから明るみにである欠点みたいなところだと諦めもつくのですが、夫のダメなところはあまりにも致命的すぎました。

まず失言が社会的な地位を揺るがしかねない程に致命的と、言葉を全くに選ばない発言力と、下手をすれば訴訟されても仕方がない程に失言を連発しては、他人の話をまるで聞こうとはせず、また片付けも出来なければ、食事のルールも最低と、あまりのダメっぷり。

癒し系な人だと好きになった優斗のあまりの姿に失墜を通り越して、失望感を抱いてしまう美和。

そして気づいてしまう彼が、何らかの問題を患っていると、彼女は物語を通して、夫の問題に向き合う事となります。

本作の内容は重く、そして現実問題として、もし身近な人にそんな人がいたのならと、考えさせられてしまう内容で綴られており、妻である美和の苦難が描かれていきます。

やがて重ねてしまう失敗のせいで会社での立場を失い、失墜のままで心を閉ざしてしまう優斗。

彼女はそれでも何とか彼を支えようとするのですが、上手く事が運ぶことはありません。

この物語の中では都合のいい奇跡などは起きず、常に辛酸な現実と向き合い、そして結果として自分なりの結論を出して、突破をしていくしかないと、乗り越えていく事の難しさや苦難がテーマとして紡がれていきます。

そして本作の見どころとなるのは、そんな中での互いに心の中で抱く相手への様々な感情の葛藤です。

自分を心配してくれる人がいても、それを素直に受け取る事が出来ずに拒絶してしまい、より孤立を深めてしまうと、ままならない感情の多感が抑えきれずに、結果として自分を見失わせてしまいます。

自分は他人にどう見られているのかと、また他人はどうして自分を認めてくれないのだろうと、理解されない事に悩んでいく登場人物達。

この物語の中では、誰しもが抱えてしまうかもしれない、ある種の問題を誤魔化す事無くになくに忠実に描き、そして辛くも向き合う事をテーマにしています。

病気を簡単に治す事などは出来ず、常に向き合いその都度に応対しなければいけないと、誤魔化せない現実を描いてもいます。

幸福な解決方法を得る事が出来なくとも、結論として答えを見言い出していこうとする、そんな前進して歩もうとする強さが、この作品の見どころとなります。

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夫はグレーゾーン感想

本作は週間女性ランキングで好成績の記録を残し、ヒューマンドラマ系の女性漫画として注目されている、著者・秋野さと先生の漫画作品です。

テーマにしている内容は現代でようやくに病気として認知された、様々な精神的な病気を主軸に置き、その病気に悩まされ、またその病気に関わり、多くの人と衝突しながら、各々の問題に向き合っていく内容となっています。

会社の同僚から知り合い、恋を育み夫婦となった美和と優斗。

ここまでなら幸せな新婚生活となる筈でしたが、夫である優斗には幾つもの問題があったのだと、美和は結婚をしてから彼の抱えていた問題に振り回されてしまうと、彼女の受難と苦難が始まり物語は重く進んでいきます。

美和の夫は幾つもの問題を抱えていました……

まず片付けが全くできない事と、会話などで失言を連発し、そんな事をしでかしてもマイペースに気にしないと、そんな夫に妻は振り回されてしまいます。

優斗は自分が病気ではないと必死に否定をし、周囲が悪いのだと頑なな気持ちで反論するのですが、何時しか自分がおかしいのではと感じる様になり、それ故に心を閉じしてしまい、周囲に敵意を向けていきます。

そんな不憫な夫を好きであるが故に妻として支えようとするのですが、彼の自尊心を傷つけ、彼の不興をかってしまうと、彼女の苦労を理解せずに、優斗の一方的な行為に、心を病んでしまうと、本作は実に内容で進んでいきます。

この作品を通して見ていく中で感じてしまうのは、容易な解決方法が無いという事です。

奇跡的な展開などは無く、また自分達を容易に救ってくれる存在などもなく、ただ病気とどう向き合い、またどう対処していくのかと、毎日を悪戦苦闘しながら、心を圧迫していく中で必死に何とかしようと、答えを搾りだそうとする美和。

でも容易な答えなどは無く、常に考えなければいけないと、夫である優斗に振り回されてしまいます。

そんな夫に怒りを覚えそうになるも、彼もまた望まぬ形での問題に、少しずつながらも謙虚に向き合い、最初は拒絶していた筈の自身の病気に向き合うなど、彼の成長も今作の注目すべき内容とも言えます。

精神的な病気は理解されず、また偏見などで容易に決めつけられてしまうと、当人でなければ解らないだろう気苦労と疲弊感に苛まれながらも、病気と向き合い、解決の糸口を探そうとする、そんな病気へ立ち向かう心の強さが本作を盛り上げてくれてもいます。

現代の中に根付く心の病気と簡単に言い切れない、患う事でしか見えない現実感のある物語として、難病に向き合う人の学びが見える作品です。

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