その男アイドルにつき(松崎夏美未先生)についてネタバレ感想を書いてみました。

その男アイドルにつきネタバレ

子役芸能マネージャーに転職した坪井宗一郎。乗り気ではなかったが、いつのまにか坪井を気に入る輝樹含む仲良し三人組のマネージャーとして数年経ってしまいます。

輝樹は、母親に無理やり芸能事務所に入れられますが、周囲の大人が自分に対して良い感情を抱いていないことを敏感に気づいてしまい、人を好きになれません。

そんな中自分に向かいあってくれた坪井に母親に求めたいた愛情と似たような好意を抱くようになります。

ある日坪井は輝樹が事務所に隠れてSNSを行っていることを知り問い詰めます。

正直に話さなかった輝樹に対して坪井はうそをつくのが嫌いだと伝え、何も言えなくなった輝樹はその後の撮影で坪井に嫌われたくないという気持ちから泣き出してしまい、さらに坪井に近づくプロデューサーの存在に気付き、自身の恋心に気付きます。

輝樹はドラマのキスシーンの練習を坪井に迫り、キスをしてお互い恋心を自覚します。

また、母親に求めていた愛情とは違う特別な感情を坪井に持っていることを告白するも、坪井はうまく返事ができず、結果輝樹はアイドルを辞めることを決意します。

2年がたち道で偶然再会した二人。

輝樹は坪井に対しての気持ちが、やはり親の代わりの愛情とは違う感情だと伝えて、そして・・・

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その男アイドルにつき感想

主人公の坪井が会社を辞めるシーンから始まる本作です。坪井は前職が営業職なのですが、性格はというと、人と親密になること・明るい人・騒音・子供が不得意なタイプの事務職向けタイプの人間です。対照的に輝樹は対外的には作品の中で数年がたつので成長するのですが、人当たりもよくやんちゃでいわゆるキラキラしたアイドル!といった見た目・性格をしています。ただ、その裏には母親から愛情をきちんと受けられず、坪井に親としての愛情を求めているのか?と葛藤するようなまじめさも持ち合わせています。この性格が正反対の二人がくっつくまでの恋愛ストーリーです。

個人的には事務所に隠れてツイッターをしている輝樹を問い詰める坪井とのやりとりがとても好きで、うそをつくと耳が赤くなるのですぐにばれてしまう輝樹に対して、うそをついたことを指摘するわけではなく、小さいころに約束した「嘘はつかない」という約束を破ったという話を持ち出す坪井。

輝樹に対してマネージャーとして、きちんと向き合っている感があってとても良いです。

嫌われたくないという気持ちから泣き出してしまうまでのくだりが、体は成長しても、やはりまだまだ子供なんだなと(結構重要な場面なのですが)ほっこりとしてしまいました。

また、クラスメイトの女子から告白され、好きの意味について考える輝樹くんもとても純粋で年相応な感じがとても良かったです。

ただ、坪井が輝樹の恋愛感情に対してだけ正面から受け取れなかったせいか二人がくっつくまで数年かかってしまうのが、見ていてやきもきしました。

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