一度寝たくらいで、真剣に考える必要なんてない

俺が好きなど嗤わせる 里つばめ H&C Comics CRAFT SERIES114,115  大洋図書

俺が好きなど嗤わせるね

半年前に離婚した梶孝臣が目を覚ますとなぜか同期の神谷恵一が自分の上で腰を振っていた。

どうして、そう思うのに腰を振る神谷は萎えるな、目を瞑れなどと言い放ち、腰を振り続ける。

気が済んだ神谷はそのまま立ち去ろうとするも、梶はどういうつもりか問い詰める。

神谷の返答はセフレと別れて溜まっていたとごく単純なものだった。

梶は神谷に俺が好きなら付き合うかと言うもつれない対応が返ってくる。

しかし、そんなことをしても二人は同じ職場。

仕事も一緒になり先日のことをもう一度持ちだす梶に神谷は考えておくと返すのであった。

そんな神谷に別れたはずのセフレが待ち伏せし、関係を迫ってくる。

セフレの言い分に切れた神谷は殴り飛ばしたことで手を痛めたところに偶然梶が通りかかり、痛んだ手を介抱する。

後日手の事を確認された流れでキスをする二人。

しかし、流さはしたが途中で邪魔が入りキス止まりで離れていく。

このままではまずいと思う神谷の元に、殴り飛ばしたセフレから会えないかと連絡が入る。

時間が過ぎ、外に昼食を食べに行こうとすると梶と会う。

梶の着けていたネクタイは結婚祝いに贈った物だと言う後輩に梶は神谷を連れだす。

今のネクタイを全て捨てるから選んでくれという梶に、神谷はヤったからといっても義理立てする必要ないから次の相手に選んでもらえと笑う。

だが、そんな神谷に好きだと言ってなかったかと梶が言い出してー…。

俺が好きなど嗤わせる感想

体だけでいいと笑う男と好きだから付き合いたい男の恋のかけひき

38歳、銀行員、役職は次長、しかも同期。

ワーカーホリックの梶とビッチの神谷、なのでとにかく神谷の自由っぷりが際立っています。

セフレへの対応も酷い気もしますし、そういう対応取られるとどんどんのめり込んでしまうのもわかりますよね。

神谷のあしらい方を見ていると、今までも相当酷いことをしていたのではないか、と思います。

スマートだと思っているのは本人だけで、たまたま引きが良かっただけなのかもしれない。

セフレと別れた、我慢できないとそんな気持ちで手を出す相手が同期。

これも結構凄いと思いますがどうせ性癖ばれているでしょ、と軽い感じなのも神谷の今までが現れています。

ただ、梶はしつこいのでこの後神谷がどのように逃げるのか、それとも絆されてしまうのか。
この先にぜひ注目してほしいです。

里先生の作品は画面の華やかさなどは無いかもしれませんが、人間関係の描き方が上手いんです。

また銀行の仕事をしているシーンも描かれているので、肩書がちゃんと活きる設定になっているのも良かったです。

この作品は『俺が好きなら跪け』のスピンオフとなっていますので、もちろんその作品に出ていた人も絡んできます。

前作ではスピンオフが神谷の話と知った時は嬉しかったのですが、まさか神谷がここまで性に対してオープンだったとは思いませんでした。
いい性格はしているな、とは思っていましたけど。

『俺が好きなら跪け』も同期同士の話で面白いのでオススメです。

38歳同士になっても、いえ、色んなことを経験したからこそ難しい。

だけど、このもどかしさがたまらなく良いんですよね。

ぜひ『俺が好きなど嗤わせる』の続きを読んで神谷と梶の同期恋愛物語の結末まで見届けていただきたいです!

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