サンタマリア・ハートランド(鳥生莉世先生)のネタバレ感想です♪

サンタマリア・ハートランドネタバレ

とある国、サンタマリア・ハートランド。

南の海に浮かぶ島国であるこの国の女王は、その昔多くの移民を受け入れた。

しかし、時代が移り変わる中で、王族の圧政が始まり、民衆によるクーデターが始まる。

そうして、今から20年前に軍部が政権を奪い、王族による統治は終わった。

そんな国でのお話。

主人公のリヨンとオリヴィエは幼馴染。

士官学校時代に、リヨンに対して特別な感情を持っていたオリヴィエは、ある時、彼と関係を持つ。

しかし、そんな噂が周囲に広まったことで、オリヴィエは彼を守ろうと、気の間違いだったと彼に告げる。ひどく傷ついた様子のリヨン。

2人は卒業と同時に、別部署へと配属となった。

2年が経ち、再び再会することになった彼ら。

どう話しかけて良いか戸惑うオリヴィエに、リヨンは以前と変わらない友人としての付き合いを望んだ。

離れた後も彼を想っていたオリヴィエ。

リヨンに合わせ、友人同士の付き合いをすることで側にいることにした。

そんなとき、リヨンは街で男たちに無理やり薬を飲まされる。

体が熱で犯され、興奮がおさまらない様子のリヨン。

オリヴィエはそんな彼に引き止められ、求められて…。

サンタマリア・ハートランドを読んだ感想

回想シーンを交えながら進むお話で、隠されていた2人の関係が少しずつ明かされていき、ドキドキしながら読むことができます。

今回は記憶喪失のリヨンが大きなポイントです。

主人公のオリヴィエですが、リヨンへの恋心を仕舞い込んでいます。

士官学校時代は結ばれたいと彼と体の関係を持ったものの、噂が広がったことで彼の出世を邪魔しちゃいけないと、その場は別れることを決めました。

後から、オリヴィエとリヨンが主従関係であったことが明かされるのですが、それが余計に魅力的で。

だからこそ、友人以上の関係には踏み切れなかったんだと、心が痛くなります。

一方、幼い頃の記憶がないリヨンは、オリヴィエとの主従関係を知りません。

そのため、彼から突き放された後もずっと忘れられずにいました。

友達だったら側にいれるから、そう決心する彼が切ないです。

そんな彼らが友人以上の関係を超えれずに過ごしていく姿は、とてももどかしくて、そして全ての秘密を知った後のリヨンが、傷ついて苦しむ姿も見ていて苦しくてと、とにかく読んでいて心が揺さぶられるシーンが多すぎます!

2人の結末については、是非読んでいただきたいです。

特に、最後のリヨンとオリヴィエが体を繋ぐシーンは、結ばれなかった時間が長かったこそ、より甘く思えました!

ここで無料試し読みできたから読んでみてね♪

無料試し読みはこちら

「サンタマリア・ハートランド」と検索してね!