狼パパは羊ヅラしてやってくる(来栖ハイジ先生)のネタバレ注意あらすじと感想をまとめてみました。

惹かれてはいけない男あらすじ

主人公の荻原達海(荻原たつみ)はある日、営業先でもらったヒーローショーのチケットを持て余していた。

独身で周りに子供がいる知り合いもいない彼。

そんなとき、そのチケットを目にした後輩の真木優澄(まきゆうと)に譲って欲しいと声をかけられる。

優しそうな顔立ちと柔らかい物腰はゲイである達海の好みであったが、子持ちであるなら話は別。しかし、チケットを渡すと嬉しそうに微笑んだ彼の顔にはまってしまいそうになり、急いで距離を空けた。

達海は父親が連れてきた再婚相手の女性に、辛く当たられていた過去がある。

そのせいか、同じような思いを子供にはさせたくないと、家庭のある家族には決して恋をしないと決めていた。

そんなある時、達海はスーパーで子供を連れた真木に出会う。子供の名前は律(りつ)。

人見知りであり、達海に自己紹介するだけでも泣き出しそうな様子だった。

あまり深入りしないうちに帰ろうとした達海。

しかし、惣菜やビールしかないカゴを覗き込んだ真木に引き止められ、チケットのお礼に夕食をご馳走したいと声をかけられる。

彼の強引さに、流されるまま真木のマンションに入った達海。

真木と律の幸せそうなやりとりに、すっかり目を惹かれてしまう。

家庭持ちの男とは恋をしないと決めていたはずの達海。

それならばいっそ嫌われた方が良いと、彼に抜いてやろうかと迫ることにして…。

惹かれてはいけない男を読んだ感想

こちらの作品はスピンオフ作品があり、『先生は仏頂面してやってくる』の方は2巻まで続いています。

今作に出てくる由良(ゆら)が、達海に惹かれていた気持ちを引きずりながらも、新たな人物に心乱される様子がドキドキさせられますので、是非、手に取っていただければと思います。

穏やかで大人しそうな真木ですが、結構性に関してオープンだったり、積極的だったりするところもあって、読んでいてドキドキさせられます。

それ以外にも嫉妬深い面があったり、冷たく突き放すような面があったり、とにかく魅力的なキャラクターです。

律の出生に関しても驚くような内容だったので、こちらもとにかく読んで楽しんでいただきたいです。

律のことはもちろん大切にしている真木ですが、それ以上に達海を思ってくれていて。

BL作品では珍しく、1話のうちに思いを通わせて恋人関係になります。

お話の比率もどちらかといえば子供を含んだエピソードに傾きがちですが、えっちシーンはきちんと濃厚です。

子供がいるからこそ、2人でいれる時間も大切にする関係は読んでいて安心できます。

本編の他にも読み切りで、『キス魔は100万回愛を誓う』という、キス魔を題材にした作品も入っています。

こちらも、嫉妬深い攻めが魅力的ですので、是非!

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