自分の声が嫌いな将貴。

けれど、初めてみた啓のライブで高揚して、声を上げる。

バックステージ、君のいいなりあらすじ(ネタバレ注意)

上里将貴(かみさとまさたか)は、今はもう大人気アイドルである田中啓(たなかけい)に声をかけられる。

昔はよく付き纏っていた可愛い後輩だった彼。

スタッフとして働く将貴と比べると、今はもう、ずっと遠くの存在になっていた。

そんな中、打ち上げに誘われた将貴。

ただ飯とただ酒に釣られてそれに頷いたものの、会場はハプニングバーを丸々貸切にしたもので、周りでは見知った顔を彼らが、既に体に触れ合い盛り上がっていた。

そんな様子に、ソファで1人縮こまっていた将貴。

飲み会に誘われた男に声をかけられ、体を触られる。

将貴は逃げ出したくともどうにもできず、彼が与えてくる痛みや快楽に、声が漏れてしまう。

辺りの視線も将貴に集まり始めていた。

そんな将貴の元へ、すっと助けに入る啓。

彼に体を支えられ部屋を出た。

啓に連れられトイレへと入った将貴。

まだ昂ったままの体を彼に触れられる。

痛くて嫌なはずなのに、将貴は訳の分からない気持ち良さに支配されてしまう。

そんな彼を見て、手を止めない啓。

そのまま流されるままに彼に最後までされてしまい…。

バックステージ、君のいいなりを読んだ感想

健気な将貴が可愛く思えるお話です。

強引な啓に振り回されつつ、けれど惚れた弱みでそれを受け入れてしまう様子がよくわかります。

一方、啓はそんな将貴を心配に思っています。

ただ酒につられて、内容も知らずパプニングバーに連れて行かれたりしてしまう将貴なので、気持ちもわかります。

それも、触られるのも断れず、啓に助けられるまでやられっぱなしで。

無事に啓が助けに来てくれて安心したシーンでした。

啓が自分の声を嫌いになったという、回想シーンに関しては胸が痛くなりました。

それ以来、できるだけ声を抑えて過ごす彼が、凄く切ないです。

お話の中で一番印象的なのは、2人の初対面のシーンです。

たまたまライブを見ることになった将貴が、人並みに流されるままにライブの一番前に来てしまう。

マスクをして俯き気味の将貴。

しかし、将貴は、啓の歌声に惹かれて顔を上げて…。

ここ、凄く色っぽい将貴の表情で、一目惚れで啓に落ちてしまったのがよく分かるシーンです。

このシーンに関しては、後々、啓の視点でも出てくるんですが、啓のその時の心情が最高で、是非読んでいただきたいです。

本編後のショートストーリー2本はどちらもラブラブで、読んでいて幸せになれます。

特にえっちシーンは甘々なので、こちらも手に取って楽しんでいただきたいです!

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