昭和元禄落語心中1.2巻のネタバレと感想を書いてみました!

昭和元禄落語心中1〜2巻ネタバレ

引き取り手のない根無し草の元ヤクザの与太郎が出所してまっすぐに向かったのが寄席でした。

「出所したら今まで見てきた中で一番偉い人につくって決めたんだ」そういって与太郎のいた刑務所に以前慰問に訪れていた落語の名人、八雲に弟子入りを志願。

弟子を取らないことで有名な八雲でしたが、犬っころのような与太郎に絆され弟子として面倒を見ることに。

弟子とはいえなかなか稽古を付けてくれない八雲の代わりに、八雲が育ての親の小夏が稽古をつけていきます。

彼女は今は亡き、八雲のライバルで親友であった有楽亭助六の娘。

八雲とはなぜか犬猿の仲。

小夏は八雲師匠に「あんたが父ちゃんを殺した」とまで言ってしまう程、ふたりの過去には暗い何かがあるようです。

師匠の方にも、助六の亡霊が付きまといます。

八雲師匠が教えないのだから、与太郎の落語はどんどん小夏の父助六を模したものになっていき、終いには師匠の大舞台で足を大いに引っ張り破門を言い渡されてしまいました。

どうしても師匠のもとに置いて欲しい与太郎と彼に付き添う小夏に、師匠は自分と助六の話を語り始めます。

芸者の家に生まれ足を悪くした幼少の八雲師匠は、先代八雲師匠のところへ弟子入りをします。

同じ日に偶然弟子入り志願をしたのが助六で、これが二人の出会いでした。

大人しい八雲と大雑把で活発な助六は正反対ながらも仲良く、競い合いながら成長し、やがて菊比古と初太郎として落語家の道を歩んでいきます。

戦争を乗り越え、娯楽がなかったところから堂々と娯楽が求められる時代になろうとふたりが夢を抱いていたころ、先代八雲の元へ訪ねてきたのが美しい芸者のみよ吉。

彼女との出会いがふたりの運命を大きく変えていきます。

妖しくも美しい彼女が声をかけたのは……

昭和元禄落語心中1〜2巻を読んだ感想

根無し草の与太郎の天真爛漫さが清々しくて可笑しくて可愛い!八雲師匠のツンデレ感もちょっとキュンときちゃいます。

与太郎が主人公の物語ではありますが、「小夏と師匠、過去になにかあったのかな?」と感じさせてから始まる、師匠と小夏の父の助六の物語がドラマチックすぎる!

まるで朝ドラのような昭和期の空気感に引き込まれながら、ふたりの名人の幼少期から青年期の物語はBLとまではいきませんが、ブロマンスとしてのキュンキュン感は満点です。八雲師匠も助六さんも女性を愛しながら、別のところで心から通い合っている。

先に与太郎と居る晩年の八雲師匠を知ってから、生い立ち、若き噺家としての姿を見る事が出来るのも、八雲師匠の人生をまるっと見せられている感じがして良いのです。

落語の高座でのシーンは、まるで本当に落語を聞いているかのような臨場感があるのも特徴的な作品です。

コマにこだわらない画面構成で、フォントや描く描写の違いで、噺家毎の色がよく出ています。

特に八雲師匠と助六さんの正反対の落語のスタイルの違いの書き分けは素晴らしい。

高座以外の場面でも、効果音の演出が落語の鳴り物(太鼓など)を連想させるものが度々登場するのも、作品としての統一感とドラマチックさが高まって見入ってしまう理由のひとつになります。

もちろん落語に詳しくなくても、人間ドラマとして十分に楽しめる作品です。

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