正臣のパンツを盗んだ幸太郎。

うっかりそれが彼にバレてしまう。

いびつ、愛しき、ひみつごとあらすじ(ネタバレ注意)

瀬和幸太郎(せわこうたろう)はカフェでバイトしており、常連で顔を見せる青柳正臣(あおやぎまさおみ)に惹かれていた。

イケメンで愛想が良い彼。気さくに話してくれる正臣に、幸太郎はいけないと思いつつも、彼の使用済みのストローやナプキンを集めてしまっていた。

ある日のこと、引っ越しをしようと決めた幸太郎。手伝いにと店長の柏(かしわ)が手伝いに来ることとなり、それらの処分を決める。

しかし、なかなか捨てられない。考え込んだ幸太郎は、最後だからとそれを片手に自慰を始めることに。

妄想の中では正臣に抱かれている幸太郎。

こうしていても虚しさが残るだけで、届かない人なのだからと、その日、幸太郎は、物を集めるのもこれで最後にしようと決めた。

翌日、引っ越し先の隣人と出くわした幸太郎。そこに正臣がいることで驚いてしまう。

彼にも手伝ってもらい進む引っ越し準備。

余計に、ストローなどを捨てておいて良かったと、幸太郎は安堵していた。

引っ越しが終わり、お礼がてらに3人分の蕎麦の出前を頼む幸太郎。そこで持ち帰り用容器を選べると知り…。

いびつ、愛しき、ひみつごとを読んだ感想

タイトルやポップな表紙では想像できなかった内容で、ちょっとぞわぞわしながら読んでいました。

ただ、それほど振り切った表現ではないですが、好き嫌いが分かれる作品かなと思います。

幸太郎は収集癖。

カフェでバイトしながら、片想いしている正臣の使用済みのものを集めています。

一方、実は正臣も盗撮癖!

幸太郎が隣に引っ越してきたことから、物を送り、そこにカメラや盗聴器を仕込むことで、生活を覗き見ているんですね。

お話が始まってからは、イケメンで人の良い正臣に対して、幸太郎が使用済みのものを集めたりと、色々としていて。

読んでいてバレたらやばいのではとソワソワしていたのですが。

そしたら、いきなり正臣視点で盗撮を始めちゃったなんてエピソード。

ここが1番、怖いなぁと思えました。

正臣は、相手の望んでいることややりたいことなどを、盗撮からリサーチして叶えてあげる。

そんなお付き合いをしているんですね。

けれど、お付き合いが進む中で、言い出せずになっていって、そして幸太郎の家に、突然、盗聴器捜索業者。

これに関しては是非、読んでどうなったのか確かめて楽しんでもらいたいと思います。

最終的には、お話は丸く収まっていますが、幸太郎は未だに、正臣のものを身につけるのが好きだし、正臣もまたカメラを手に幸太郎を撮影したがっていて。

まぁ、2人が良いんならそれで良いかと思えるカップルでもありました。

全部読み終えた後、またあのポップな表紙を見ると、実は本編で鍵を握るものがいくつも描かれていて、ここでもちょっとぞわぞわポイントです。気になる方は是非!

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