男が好きだとオープンに話す瑛二。
秋はそんな彼に目が惹かれていて。
その火はきえないあらすじ(ネタバレ注意)
宮澤秋(みやざわあき)の家に、ふらりとやってくる桧山瑛二(ひやまえいじ)。
瑛二との付き合いは1ヶ月ほど前からで。
借りたタクシー代分の煙草を、彼は受け取りにくるのだ。
そんなついでに料理を作りに来たり、泊まっていったりする瑛二。
そんな生活の中で、ついには彼と肌を合わせる仲になっていた。
その日も、瑛二に誘われるままにキスをする秋。
彼は秋を押し倒して、服の中に手を入れた。
ずっと自分はノーマルだと押し殺していた秋は、瑛二と付き合うなかで、自分がこっち側だと認めざる終えなくなる。
彼のものを咥えて、触り合って。
いつのまにか秋は、煙草を受け取りにくる彼との、そんな日々が心地よいとすら思えていた。
ある日のこと。
秋のワイシャツから香る煙草の匂いに、彼女ができたのでは?と声をかけてくる同僚たち。
友達が吸ってる煙草のだからと告げる秋の言葉も聞かず、前の恋人と別れた時はどーなることになるかと…と泣き始め、困った秋は逃げるように外回りへ向かう。
そんな街中で見かけたウエディングドレス。
あたしのことは好きじゃなかったってこと?
そう泣きそうな姿の彼女を思い出し…。
その火はきえないを読んだ感想
お話は過去の回想シーンと、現在と行ったり来たりしながら進んでいきます。
読みづらく思えますが、煙草の箱の残数がチラチラ記されていて、すごくお話の流れ的にも分かりやすいです。
さて、ずっと男性を好きになってしまうことに、気づかないふりをして過ごしている秋。
しかし、最初はあんなふうに堂々と生きてみたいと惹かれた瑛二に、次第に夢中になっていきます。
2人の関係は、どちらかと言えばなし崩し的で。
だからこそ、瑛二は本当に秋が自分のことを好きなのか確かめたくなるんですね。
ちょうど秋の元カノと出会ってしまったタイミングも重なって。
瑛二の仕事相手としてやりとりしていた彼女は、瑛二が秋の本を持っていたことで、2人の関係を察します。
そんな彼女が嫉妬満載で、「秋は気管支弱いですよ」なんて元カノ感を出してきて…お話はドロドロの展開です。
…結局秋ちゃんは、男でも女でも都合よく甘えられればそれでよかったんじゃねぇの?」
そんな瑛二が秋を突き放すまでのやりとりは、もうハラハラなので、是非是非、読んで楽しんでいただきたいです。
それから秋が1人で悩んで、どんな結末になるのかドキドキの展開でした。
書き下ろしでは、二人の甘々なえっちシーンが読めますので、こちらも是非!
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