一人暮らしを始めた筒井。彼の部屋に向かうと、見知らぬ男が内藤を睨んで…。
恋のはじめあらすじ(ネタバレ注意)
バイト先のレストランに、最近新人が入った。
金持ちの筒井(つつい)は、同じ大学に通う男であり、父親の系列のレストランに、社会勉強だとバイトにやってくる。
そんな彼の、世話役として選ばれた内藤(ないとう)。
庶民と感覚の違う彼はトラブルも多く、皿の洗い方も知らなければ、シェフを呼ぶよう声をかけて嫌がられたりなんてしていた。
ある日のこと、筒井は内藤が自分に優しく接してくれていることから、彼に惹かれ、行きつけのところへ食事に行こうと声をかける。
しかし、両親が亡くなってから、お金に苦労している内藤。
誘われたのは高級レストランで、彼の誘いは断ることしかできなかった。
翌日、奢るからと声をかけてくる筒井に、内藤は首を振る。
そもそも彼にそうされる理由が内藤にはないからである。
大学生活の中で、友人たちのふとした優しさを感じて、パンをもらったり、飲み物を受け取ったりする内藤をみて、筒井も彼が好きだからと、色々貢いでくるようになる。
そんな彼をきつい言葉で断った内藤。
以来彼は、やつれた様子で過ごしており、内藤には家を出たんだと告げてきて…。
恋のはじめを読んだ感想
お金持ちで不器用な筒井の世間からズレている姿に、内藤が向き合って支えてあげたり…と、とにかく2人とも真面目だなぁと、読んでいた最初の感想です。
2人のお話ももちろん楽しめるのですが、その後、執事である藤木が出てきてからの方が、筒井に関してより深く理解できます。
ここまで世間知らずに育ったのも、この藤木がいたからで。筒井のためだけに生きてきた藤木。
門限も夜8時までだったり、趣味も何も持たないまま、ただ、筒井の生活を支えてきている彼。
だから、筒井が独り立ちしようと家を出ると、一気に手持ち無沙汰になってしまうんですね。
そんな藤木を店長が手を出す関係は、見ていて面白く、個人的にはこっちの2人のやり取りの方が、内容が詰まっていて面白いなと思えました。
お話は最後に筒井と藤木の同棲に関してのやりとりがあって、甘々なえっちをしながら将来について語る2人の姿は、是非読んで楽しんで欲しいなぁと思います。
ほかにもお話は、幼馴染ものの短編が1つ入っています。
引きこもり気味の春明と明るくて友達も多い和樹。そんな2人のやりとりは、すごく切なくて。
春明が嫉妬してしまう展開が見どころです。
こちらも是非是非、楽しんで読んでください!
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