錆びた夜でも恋は囁く(おげれつたなか)のあらすじ&感想を書いてみました!

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錆びた夜でも恋は囁くあらすじ(ネタバレ注意)

いつものように恋人のかんちゃんに殴られる弓は、首元の噛み跡を隠してバイト先の居酒屋へ出勤します。

近くの大学のゼミ生が飲みに来ますが、その中に中学の同級生・真山がいました。

弓と真山は学生の頃に両想いで、卒業の時に連絡先を交換しましたが、連絡をとらずにそのままでした。

久しぶりに会い、再度連絡先を交換した二人。

弓は帰宅して昔の自分と痣だらけの今の自分を見比べました。

真山に今付き合っている相手が男で、自身の体についている傷も恋人からつけられたものだと伝えると、真山と少し険悪になってしまいます。

お店にも真山がこなくなったある日、出前の注文が真山のゼミからきます。

配達に行き真山に会うと、店を訪れなかった理由が喧嘩ではなく、論文だということが判明します。

弓は自分が真山に会うための理由を探してしまっていることやまた真山のことを好きになっていることに気付きます。

いつもよりも激しく殴られて顔まで怪我をしてしまった日、真山にかんちゃんと一緒にいるところを見られてしまいます。

後日真山に恋人から弓が暴力を受けていることを突っ込まれます。

中学の時に二人の間に起きた事件と同様、真山だけが弓を憐れんでおり、そのことで弓を傷つけていることを伝え、真山の前から弓は去ります。

錆びた夜でも恋は囁くを読んだ感想

過去に真山と弓に起きた出来事については本編を読んでほしいので割愛しますが、弓が頑張って人に頼らず生きている姿が泣けてきます。

可哀そうな存在にならないように、笑って生きている弓に最初に対等に向き合ってくれたのがかんちゃんなのですが、過去のかんちゃんの影を想い、ずっと何年もそばにいた弓は見ていて辛かったです。

もともと弓とかんちゃんは高校の時から付き合っていたこともあり、歴も長く依存度が高いカップルだったので、見ていても胸が苦しかったです。

弓は空気を読み、自身を押し殺して人に頼らずに生きていますが、真山と再会したことで、学生時代に真山に頼っていた自分を思い出し、今の自分が崩れてしまうのを怖がります。反対に真山は、学生時代から空気は読めないのですが、自分のしたいことに対してストレートに行動します。

そのため、二人の気持ちと行動にはすれ違いが多く、ハッピーエンドになるまでが見ていて苦しい作品です。

じわじわと二人の距離が近づいていくので、見ていてドキドキしました。

ちなみに弓とかんちゃんの話を中心にしてしまいましたが、かんちゃんはほとんど出てきません。

かんちゃんについて知りたい場合は【ほどける怪物】を読んでください。

 

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