ワンルームエンジェルのネタバレと感想を書いてみました!
ワンルームエンジェルネタバレ
アルバイトで元半グレの幸紀はチンピラに刺されてしまう。
朦朧とする意識の中、目の前に真っ白な羽の天使を見ます。
無事順調に回復し、退院した幸紀の帰宅を出迎えたのは、刺されたときに見た天使でした。
天使は記憶をなくしており、さらに幸紀や周りの人間の感情に反映して、人が負の感情を抱くと羽が抜けてしまいます。
空を飛べるようになるまでそんな繊細な天使と幸紀は二人暮らしを始めることにします。
幸紀は強面の顔のせいか転職活動もうまくいかず、自分を刺したチンピラの仲間と喧嘩になってしまい、ヤクザになった弟のことを指摘された幸紀は暴力をふるってしまいます。
結果、天使の羽がたくさん抜けてしまいますが、謝りながらも自分に価値はないと感じる幸紀を天使は肯定してくれます。
そんな天使を幸紀はいつか弟のように自分から離れて行ってしまうのではないかと不安に感じ始めます。
ある日幸紀が転職活動中に携帯で幸紀の弟について調べていた天使は、実は自分が幸紀が刺された同時刻に同じ場所で自殺をした学生ということを知ります。
自分の過去を把握したうえで、天使が満足できるように二人でカラオケやBBQなど色々なところに出かけます。
よく笑うようになった天使を前にして、幸紀は自分が幸せに満たされていることに気付きます。
ワンルームエンジェル感想
繊細という割に図太い性格でズバッと発言する天使はかわいい顔をしており、対照に強面で口数も少なく自分の感情を表に出さない幸紀は、まさに性格が真反対。
その二人の掛け合いはセリフだけでなく、行動を見ていてもとても面白いです。
周りに登場する人物描写もよく、とくに幸紀の母親が美人でそれだけでなく、きちんと幸紀と向き合ってくれているので幸紀は救われたと思います。
弟をやくざに売ったことで自分に価値はないと感じる主人公に対して、天使は肯定をし、幸紀は十分罪を背負ったし、自身には価値があり、流れてくる感情にも負の感情はないことを粛々と伝えます。
本当は幸紀が優しい言葉をかけられたいことも把握してくれている天使に、胸キュンする幸紀の日常の一コマにも笑いがこぼれます。
二人が仲良くなっていくのと並行し、なぜ天使は記憶がないのか?
自分の前に降り立ったのか?
といった天使の存在について謎といていくシリアスなシーンもあり、ただの二人の成長ストーリーだけではない読み応えです。
いわゆるBL作品という要素は少ないかと思いますが、二人でのデートシーンや天使が初めて笑うシーンなど後半になるにつれて見どころはどんどん増えていきます。
とくに有名なラストの雪のシーンはコマ割り、セリフ回しなどがとても良くて、涙なしには読めません。ようやくお互いのことを完全に信頼しあい、幸紀が幸せで満たされ。自分で自分に価値があると感じて雪玉を作りながら、それを少しずつ言葉をつなげて天使に話しかけるシーンがとても好きです。
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