鬼が慕うは祟り神(灰崎めじろ先生)のネタバレ感想です。

鬼が慕うは祟り神ネタバレ

鬼の椿丸は幼い頃に祟り神として祀り上げられた神、しい様によって賊から救われる。

それから何年もしい様と山の中で二人きりで過ごしてきた椿丸はすっかり大人になった。

鬼は性欲が強い種族であり、それはもちろん椿丸も例外ではない。

椿丸はしい様に根っこ(触手)で自慰を手伝ってもらったりする内にますますしい様を慕っていき、しい様も椿丸を手放したくないと思うようになる。

ある時椿丸は村人たちに姿を見られてしまい、神ではなく鬼が住んでいると勘違いした人々は討伐に向かう。

その最中、落とした松明のせいで山が火に包まれてしまう。

椿丸といつか別れなければと思っていたしい様は覚悟を決め、椿丸を一人森の外へ逃がす。

しかし椿丸はしい様を逃がすために戻ってきてしまう。

山から脱出しようとする二人だったが、人々の願いから生まれた山の神であるしい様は山と共に朽ちていく。

それでも椿丸と別れたくない、椿丸を見知らぬ誰かに渡したくないと諦めきれなかったしい様はその執着によって神から鬼へと生まれ変わった。
祟り神から解放されたしい様と想いを通わせた椿丸は、二人で旅に出る。

安住の地を見つけたはいいもののそこの山神と一色触発になったり、祝言をあげたり、二人の間に双子の男の子が生まれたり……。

これからも二人は末永く幸せに暮らしていくのだった。

鬼が慕うは祟り神を読んだ感想

はじめ私が店頭で『鬼が慕うは祟り神』を手に取ったのはドラマCDのキャストに応援している方が受けの椿丸役として出演するから、という理由でした。

元々人外のカップリングが苦手で、さらに触手ものもあまり読むことがなかったので購入後はちゃんと面白いと思えるか不安でした。

しかし実際読んでみれば心配する必要は全くなく、それどころか最終回は泣きながら読み終えたほどです。

読み返すたびにウルウルくる、読んで損はない作品だと断言できます。

椿丸としい様という対等ではないどちらかというと主従に近いような関係から始まる二人。

椿丸の献身的すぎるしい様への行動や言葉は全て愛おしく、しい様が手放したくないと思ってしまうのも納得できてしまいます。

そして山から出られない自分とではなく、椿丸が一緒に幸せになれる人と結ばれてほしいという本音と相反する気持ちに揺れ動くしい様の姿は読んでいて何度も心が苦しくなりました。
だからこそいつも自分の気持ちを押し隠し、椿丸のためだと言い聞かせて一度は別れを選んだしい様が、最期にようやく椿丸と生きたい! と自分の欲を認めて願うことができた瞬間は本当に涙が止まりませんでした。
しかも続編でついにこの二人の祝言や息子たちまで拝むことができるという素晴らしさ。

白無垢姿をした椿丸の破壊力がすごいので一見の価値ありです!

私としては息子二人と続編から出てくる神様のカップリングがとてもとても好みだったのでいつか機会があればそちらも読んでみたいな~と切に願っています!

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