となりの男(Hagi先生)のネタバレと感想を書いてみました!

となりのおとこねたばれ

サラリーマンの須藤はゲイだ。

高校生の時に一度女子と付き合ってみたけど、いざセックスしようとしたら全く欲情できなかった。

以降独り身を貫いている。

飲み会のせいで深夜帰宅したある夜、修羅場に遭遇。

実はその相手は最近隣に引っ越してきた上久保ユキという男だった。

缶ビール片手に挨拶ついでに飲もうと誘ってきたユキを須藤は魔が差して部屋に招いてしまう。

そして話している最中に須藤はユキにゲイであることを当てられてしまう。

ユキ的には場を和ませようとしたのだが、もちろん逆効果。

しかし人肌が恋しく、ついでに好奇心で須藤なら抱けそうと言ってくるユキに流されて須藤は会ったその日にユキとセックスをした。

須藤はもうそれっきりだと思っていたがけっきょくユキと共有した熱と快感が忘れられず、数日後帰宅するユキを待ち構えて自分から誘ってしまう。

それから数回肌を重ね、所詮自分たちの関係は隣人兼セフレだと思いながらも須藤はユキに惹かれていってしまう。

そんな時、須藤がバイト先の女の子と仲良くしているユキを見てしまう。

しかも熱を出したユキを看病している時に謎の美女まで訪ねて来くるし。

逆にユキは後日須藤が見知らぬ男と仲良く話しているところに遭遇してしまい、二人はお互いに恋人ができたものだと勘違いしてこじれそうになる。

しかしけっきょく須藤がユキにちゃんと告白したことでめでたく二人はセフレから恋人に昇格する。

となりの男を読んだ感想

典型的な、というか最近商業BL作品で見かけることが増えたように思うノーマル×ゲイのカップリング。

今回もそういう感じなのかな~とそこまで期待せず、表紙の綺麗さと『となりの男』っていうタイトルの危なさに惹かれて買いました。

実際の中身はピュア、というか暗くなく、かといってポジティブすぎないちょうどいいバランスだったように思います。

読後感も良かったです。

ただ、毎日何度も読み返したくなるかといわれると多少微妙ではありますが……。

全体を通して須藤さんかわいいに尽きますね。ユキとの出会いが修羅場というまぁそれなりに酷い出会いだったわけで、最初の頃の警戒心丸出しだった須藤さんから徐々にほだされていく姿が読んでいてすごくかわいく感じました。

普段そっけないからこそ酔った時とかユキに甘えた時のギャップが激しく刺さるんですよね。

そんな須藤さんを相手するユキもユキで、女の人からビンタされてる初登場からのビール片手に乗り込んでくる図々しさ。

ノリで生きてる軽い男かとおもいきや、実はその奥には一人で寂しさを抱えてて……という落差に読んでいくうちに見事陥落されました。

寂しい二人が一緒に居るうちにお互いが必要不可欠になっていく感情の流れがよかったです。

須藤さんが昔付き合ってた同級生など、二人以外も魅力的なキャラがいたのでもう少し長く読んでみたかったな、と少し思いました。

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