お代は結構です(夏下冬先生)のあらすじ(ネタバレ注意)と感想を書いてみました!

お代は結構ですあらすじ(ネタバレ有)

主人公の橘一(たちばなはじめ)、通称イチには、最近気になる男性がいる。

バイト先のファミレスに週に2回ほどのペースで来店する名前も知らない彼。

彼はイチの好きな漫画である『君に恋してる!』内の推しのキャラに似ており、イチは彼との何気ない会話を楽しみにしていた。

そんなある日、イチは彼に口元の毛について指摘された。

歯に挟まった縮れた毛。

ファミレスにバイトに来る前に、ウリの仕事をしていた際に挟まっていたもののようであった。

ウリの仕事では指折りの人気であるイチ。

最近は初々しさがなくなったからと、ネコとしての需要も減ってきた。

タチとして求められることには悪い気はしなかったイチだが、それでも本当に好きな人に抱かれたいと、彼への思いを募らせていた。

そんなある日、イチは路上で客の男とキスしているところを彼に見られてしまう。

驚いているような、ショックを受けているような彼の表情。

それ以来、彼はファミレスへ訪れることはなかった。

彼との出会いがなくなり、すっかり落ち込んでいたイチ。

引き止めることができないでいた彼への想いを募らせ、仕事への気力もなくしていたある日。

ウリの仕事でホテルを訪れると、そこには彼の姿があって…。

お代は結構ですを読んだ感想

本編でイチが気に入っていた人物である京一ら(きょういち)なのですが、同じ作者さんの『奥様はα』といった作品を先に読んでいて。

そこで彼とすごく似ているキャラが出ているので、最初読んでいてびっくりしました。

関係のない余談になってしまいますが、こちらの作品も素敵だったので、是非。

そんな彼ですが、本編でも漫画のキャラに似ているとイチが興奮しています。

憧れのキャラ。それを意識しすぎて、色々と振り切ってしまうイチが可愛いです。

特に、彼に押し倒されてドキドキしまくった挙句に、鼻血を出すシーンはそう感じました。

お話の初めからから、彼と仲良くなるくらいまでは、どちらかと言えばテンポが良くて、コメディ感の強いお話です。

なので途中まで読んでいて、ストーリーの薄い作品なのかなとも思ったのですが、過去の回想シーンあたりから、段々とストーリーが出てきて引き込まれます。

特に京一のキャラがイチの前では作られていたとわかるシーンがすごく惹かれました。

京一に関しては、ここで180度印象が変わります!

本当にここのシーンは読んでいて引き込まれます!!

彼がどんな理由でイチに正体を隠してまで近づいたのか、是非読んで楽しんでいただきたいです!

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