子供だったはずのフィルが成長して大人になって。
付き合う人全てに、エドは嫉妬していく。
捨て猫の家あらすじ(ネタバレ注意)
エドは人の血を好む吸血鬼。
そんな彼は幼いフィルと暮らしていた。
気まぐれで拾った人間の子供であるフィル。
しかし、エドは自分でも気付かぬ間に、段々と彼に愛着が湧いていた。
あるとき、そんなフィルに好きだと告げられたエド。
答えられないと彼を突き飛ばしてからは、夜な夜な外を徘徊する。
そんなエドを引き留めたくて、ある夜、扉で彼を足止めるフィル。
もう一度、彼に想いを告げるものの、押さえつけてキスをされたのを最後に、一緒に暮らせないと出ていくことを命じられた。
その後、エドはフィルのいる自宅へは帰らず、血を分けてくれるセスの元に居座る。
あそこにいるとフィルへと欲情して、理性が飛ぶのがわかって離れる必要があったからだ。
一方、追い出されたフィルは街中で男たちに囲まれる。
野垂れ死ぬだけだからと、男たちに連れられたフィル。
そんな様子を夢見心地で眺めていたエド。
フィルの危険に黙っていられず、彼の元に駆けつける。
屋敷の地下でフィルの体は投げ出されていた。
昨晩は寝室で散々暴れたらしく、手は出されていない様子のフィル。
それに安堵したエドだか、優しい言葉はかけられず…。
捨て猫の家を読んだ感想
吸血鬼と彼が拾った人間の子のお話です。
エドが不器用で、フィルを想っていても最初は冷たい態度ばかりで心苦しくなりました。
特に、連れ去られた彼を迎えに行った後も、面倒をかけるな、って言葉だけなんですよね。
フィルが謝りながらも、着いていく様子がすごく切ないです。
その後、一緒に家に帰って良いのかと涙を流すフィル。
そんな彼にあの不器用なエドが、迎えにきた、泣かなくて良いと困ったように声をかけるシーンは印象的でした。
そんな出来事の後、時が流れて成長したフィルが出てくるのですが、すごくイケメンでドキドキさせられます。
外に出て他の人間たちともうまく付き合っていくフィル。
今度はエドがそんな彼を寂しく思う番です。
フィルから女の話を聞きたくないと、嫉妬するエド。
そんな彼をフィルが押し倒すシーンは今回の見どころです!
立場が移り変わったこのシーンは、不器用で言葉足らずなエドの心情がもどかしくて、でもそんなところが読んでいて楽しめます。
書き下ろしはまだ小さな頃のフィルとエドの様子です。
あんな仲良さそうなシーンもあったんだとほっこりするお話です。
多分ファーストキスの描写だと思うのですが。こちらも是非手に取って、楽しんでいただきたいです。
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