漫画家で締切に追われる彼に、今日こそ愛想がついたハル。
何度目かの別れ話を切り出した。
話せば長いふたりの話あらすじ（ネタバレ注意）
春彦（はるひこ）通称ハルはその日、慎也(しんや) に別れ話を告げる。
売れない漫画家の慎也とは学生時代から、5年付き合っているものの、最近になって噛み合わないことが増えてきた。
誕生日だからと彼が指定した店に行っても、彼は締切で来られず、届いたケーキさえ自分で払う始末。
編集とのやりとりをしたくないからと、携帯も切っているため連絡すらつかない。
ハルにとっては散々だった。
出会いは6年前の同人誌即売会。
ファンだったハルが慎也に会いに行って。
同い年だってわかってからはもっと距離が近くなった。
漫画家の駆け出しになった慎也。
いつしか付き合いだして、そのうちハルはサラリーマンながら暇を見つけて、彼の漫画を手伝うようになった。
彼の漫画が好きで応援していたはずのハル。
けれどもう限界で。
そんなハルに同棲を提案する慎也。
ハルにとっては嬉しい話で、結局別れ話はうやむやになった。
ハルが一通り全ての手続きを先に終え、引っ越しが終わる。
同棲生活が始まってから、ハルはいつも以上に機嫌が良い。
慎也もそんな生活が悪くないと感じていた。
毎日、ハルに尻を叩かれるようにして仕事しているのだ。
それだけじゃなく、彼からの誘いも増えて…。
話せば長いふたりの話を読んだ感想
最初っから最後まで喧嘩して、仲直りしてと過ごしていく彼らが見ていて可愛いです。
惚れた弱みで、ハルが我慢しているところが多いのですが、時々慎也が見せる甘さにすっかり絆されています。
なんとなくですが、このまま長く付き合っていくんだろうなぁと思えるカップルです。
それでも慎也の計画性のなさに、振り回されるハルをみて、凄く心が痛くなりますが…。
慎也は最初のページから読んでいくと、もさい漫画家なんですが、漫画を描き終えると一気にイケメンに！
最初その瞬間を見た時はびっくりして、もう一回最初から読んじゃいました。
やっぱり人が変わっていると思います。
そんな慎也、イケメンだから漫画一筋でも顔で近づいてきた女の子たちと何人か経験があります。
それを知ったハルが許せなくて大喧嘩になるシーンは微笑ましかったです。
ハルの同僚で同じく恋愛対象が男の東野（ひがしの）がいるのですが、途中間に入ってくることがあっても、2人の仲を割きに来ることはなくて。
少し邪魔してきても面白いのになーなんて思ってたら、後々前の恋人を引きずっているエピソードが出てきて。
凄く東野に対して応援したくなりました。
最後、回想での2人の初めてのえっちシーンはリアルで好感が持てました。
痛くて我慢できないハルと、慎也のモヤモヤが続く展開は、是非読んで楽しんでいただきたいです。
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