店の存続のため借金の返済を迫られるいちろ。
風俗で働けばそれも可能だが…。
五臓六腑の恋あらすじ(ネタバレ注意)
田いちろ(よもぎだいちろ)が営む食堂に、朝方やってくるホストたち。
いちろはそんな彼らを面倒に思っていた。
酒と香水とタバコの匂いをさせて、仕事終わりで変に高いテンション。
客じゃなければ関わりたくない人たちである。
なによりその中心にいる柏原誠一(かしわばらせいいち)はボディタッチも多く、気安くいちろに触れてくる。
その日も、実は綺麗な顔してるといちろの髪をかきあげる彼。
いちろは咄嗟にそんな彼の手を払った。
一方で、誠一。普段から自分たちを嫌がるような、そんないちろの態度に気付いていた。
ホストは詐欺だと話すいちろ。
そんな彼に誠一は、お金に見合うだけのサービスを与えていると告げる。
それはいちろも同じで。
誠一達を嫌だと思いながらも断らずに、料理にも手を抜かない。
彼にそう言い当てられたいちろは、少しだけ彼を見習い、そして、米粒一つ残さず食べていく様子に少しずつ惹かれていっていた。
そんなある日、店の前に取り立ての男たち姿。
見つかっては面倒だといちろは店の裏から出るものの…。
五臓六腑の恋を読んだ感想
父親から継いだ食堂で働くいちろ。店は借金を抱えている状態で、苦労している様子が見えます。
お店に借金取りが現れて、ちょうど誠一がそれに出くわすシーンでは、もうハラハラしました。
風俗なら借金も返せるなんて告げられて、いちろは悩んでしまいます。
ここ誠一が止めなければ絶対に働いていました。
ゲイ専門の出張ホスト。
でも、いちろも心を殺して誰にでも抱かれるなんて器用なことはできなくて。
そんな意味でも、ここに誠一がいたのはタイミングが良かったなぁと思えます。
結果的に、誠一が全て返済した500万の借金。
自分ではどうしようもなくて、情けなくて…なんで落ち込むいちろ。
しかし、その後、涙しながら笑顔を見せていて…そんな2人の会話シーンは、是非、読んで楽しんでもらえればと思います。
いちろの本心が聞けてドキドキです。
一方で、誠一も体を壊し、ホストを続けられなくなっていて。彼もまた、不安だったところをいちろに救われました。
ここで無料試し読みできたから読んでみてね♪
※「五臓六腑の恋」と検索してね!