「いや…触りたいし、触られたい」深澤はそう新堂に告白する。

ロマンチックじゃモノ足りないあらすじ(ネタバレ注意)

深澤(ふかざわ)は、その日、新堂(しんどう)に呼び出されてファミレスへ向かう。

フリーのエンジニアの新堂(しんどう)は、よくこうして仕事をしており、タイミングが合えば深澤もまた、彼の呼び出しに応じるのだ。

しかし、付き合って3ヶ月にもなるが、いまだに進展しない2人。

深澤は元々、ノーマル。そんな中、新堂と付き合うことになって色々と調べるうちに、すっかり後ろを触ることにハマってしまって。

今日だって、そんなふうに1人で触っている時に新堂からの連絡。

それに少し魔が刺した深澤は、アナルプラグを入れて、彼の待つファミレスへ訪れた。

相変わらず、何気ない会話と仕事でパソコンを使うのに忙しい新堂。

目の前で深澤が熱っぽい体を持て余していても気付く様子はなく、ついに限界が来た新堂。
彼を路地裏へ呼び出す。

「…っ、お前なぁ、いい加減気付けよ」
新堂に、今までずっと触れたかったことを告げる深澤。そんな彼に、深澤はキスをする。

彼もまた、深澤に触れたいと考えていたものの、童貞であることから、何も手を出せずにいたようで…。

ロマンチックじゃモノ足りないを読んだ感想

お話はお付き合いを始めて、まだ行為ができていないふたりのお話です。

作者さんの後書きを読んだ限り、付き合った後の2人を描くのが好きな方のようで。

本編の中では高校時代に目で追っていた、それから8年ストーカー気質があって…なんて設定もあったのですが、詳しく説明されることはなく。

ただただ現在のすれ違ったり、べたべたしたりする2人をのんびり楽しめることができる作品です。

さて、表紙見た限りどっちかな〜なんて思ったふたりの受け攻めですが、ちょっと顔が怖くてずかずか物を言う深澤の方が受けで。

所謂、襲い受けってやつですよね?凄くドキドキする展開でした。

一方で童貞であり、なかなか深澤に手を出せなかった新堂。

終始、深澤に流されっぱなしの様子が可愛いなぁと思いながらも、続編があるのなら、もう少し男らしい様子も見てみたいなぁと思えました。

エピソード的には深澤の兄が出てきてかき回されたりと、終盤にかけてバタバタしがちですが。

私が1番印象的だったのは、序盤の深澤からの告白のシーンですね。

「俺は、お前に触りたいよ。いや…触りたいし、触られたい」

そう恥ずかし気に話す深澤にドキドキさせられるシーンでした。

こちらは是非是非、作品を読んで楽しんでもらえればと思います!

 

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