三宅の代わりに刺された足立。

三宅はそこに板橋を呼び寄せて…。

結んで、ほどいて、キスをしてあらすじ(ネタバレ注意)

板橋(いたばし)は、地元の商店街で洋服店を営んでいる。

早くに亡くなった父の跡を継いで、仕立ての仕事をする板橋だが、そんな彼の元へ、ある日、学生時代の友人である品川(しながわ)がやってきた。

品川は現在、大手ゼネコンに勤務。

…そして、今回、板橋のもとに訪れたのは、この商店街に再開発の計画が出されているためだった。

その後、同じく商店街の人間にも再開発の説明をする品川。

しかし、誰1人として納得せず、そんな中で動いたのが、品川の側に付く三宅だった。

不動産コンサルタントだと話す彼だが、どう見てもヤクザのやり方で。

柄の悪い男が商店街を出入りしては、騒音や迷惑行為を多発させ。怖がった住民が三宅に相談すれば、金を渡され立ち退きを求められるなんて内容だった。

そんな中やってきたのは、三宅の部下だった足立(あだち)で。

板橋、品川、足立の3人は、学生時代でもよくつるんでいた仲だった。

足立は学生時代、板橋と距離を縮める中で、店がなくなったら一緒に暮らそうなんて子供ながらに約束し、その頃からずっと、板橋のことを思い続けていて…。

結んで、ほどいて、キスをしてを読んだ感想

最初っから最後までバタバタと進んでいくお話で。

一本の映画を見たみたいに、ストーリーも練られていて、人間関係もそれぞれ複雑で、楽しめる内容でした。

品川は大人になったら、板橋にスーツを仕立ててもらうという約束を。

足立は店がなくなったら、一緒に遠くで暮らそうなんて約束をそれぞれ板橋としていて。

そんな約束を中心に、3人が色々と巻き込まれていくお話です。

何より足立がすごく魅力的で!

今回は地上げ対象である板橋の味方に付きます。

上司の三宅(みやけ)とはそこで対立するのですが、この2人のやりとりは最後までハラハラでした!!

結果、刺されそうになった三宅を助ける形で、足立が刺されます。

本編では詳しくは明かされてないのですが、多分、三宅は足立のことを可愛く思っていて、なんなら三宅→足立→板橋の三角関係にも思えます。

特に最終話後の三宅視点の小話はおすすめですので是非!

えっちシーンは病室で、怪我した足立の代わりに板橋が積極的になって。そんなシーンは是非是非、読んで楽しんでいただければと思います。

品川に関してなのですが、仕事に真面目って感じのキャラで、色恋沙汰にはあまり関わって来なくて。

当初は、品川、足立、板橋の三角関係でもつれたら良いなぁなんて読んでいたのですが、そんな素振りはなく。

でも、最後の結果的にはこれでよかったのかなぁという印象です。

最後までじっくりと楽しめるお話でした。

 

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