新開は、いつも携帯を開く小倉の連絡相手に嫉妬してしまい…。

目障りな男あらすじ(ネタバレ注意)

管理部の小倉(おぐら)は、今日もまた違う男と同伴で帰宅していた。

そして、そんな彼が気に食わない新開(しんかい)。

ゲイなのは勝手だが、彼のことがいつも何故か目について、目障りだった。

ある日のこと、新開は満員電車で小倉の姿を見つける。

窓際に追いやられ、どこか困ったような顔をしている彼。

よく見ればすぐ側の男が、小倉に痴漢しているようなのだ。

嫌なら勝手に振り解けば良いだろうし、もしかしたらそんなプレイかもしれないと少しの間眺めていた新開。

しかし、小倉が嫌そうに顔を顰め、困っているのが見えて、ついつい助けの手を差し伸べてしまう。

電車から降りて素直に、感謝の言葉を口にした小倉。

でもすぐ後に、構ってくる新開にむけて、気があるんじゃないかと告げてくるのだ。

それを聞いて新開はイライラしていた。

あまりの嫌味な言われ方をして、ムカついたのもある。

なにより、ただの優しさがそう思われたことが屈辱だった。

そんな中、どうしても仕事の絡みで小倉とやりとりすることが増えて。

新開はいつしか、彼の真面目な仕事ぶりにそんな思いも消えていた。

そうして、新開にはどうしても気になることがあった。彼が頻繁に開く携帯の画面。

まるで誰かと用事があるかのような彼の行動が、何故か苛ついてしまい…。

目障りな男を読んだ感想

やってしまった…こちら短編集です。

表紙に惹かれて読んでみたのですが、まさかの表題作は1話のみ…。

いつもこの失敗をしてしまうのですが、短編集は表紙に大きく買いて欲しい…そして、表題作はせめて3話くらいは収録して欲しい…。

と、自分の失敗はさておいて。

ノンケなのに、ゲイの男性が気になってしょうがない展開は良いですよね。

ノンケの新開も、ゲイの小倉についつい構ってしまいます。

そうしていつの間にか、勝手に嫉妬したりと、1人でぐるぐるしている状態です。

一方で小倉はそんな彼に気付いて、一度は突き放すものの。

彼の嫉妬している姿につい嬉しくなって、抑えきれずにキスをしてしまいます。

そんな展開は最高でした!

1話だけなのですが、もっともっと続きが読みたいと思える内容です。

書き下ろしでは短いですが、小倉視点のお話が読めますのでこちらも是非。

2人がえっちな展開で、見ていてドキドキです!

他にも読み切りで3話収録されているのですが、中でも印象的なのは『一坪楽園』というお話で。

こちらも、ノンケで世話焼きの縁(ゆかり)がいつの間にかゲイでイケメンの直士(なおし)に惹かれるお話で。

そんな直士がある日、酔っ払って縁にキスしてしまい、ただの幼馴染の関係は崩れます。

2人がすれ違ったり、お互いを思い合ったりする展開は見ていて最高でした!

 

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