彼方此方で逢いましょう完結5巻まで読んだ感想とあらすじ、ネタバレ、見どころをご紹介します!
彼方此方で逢いましょうあらすじ
仙波沙羅(せんばさら)は華道で有名な仙波の跡取りで。
生まれた時から、そんな看板を背負って生きてきた沙羅。
しかし、コンクールで賞をもらうのも、周りの大人たちが声をかけてくるのも全部、仙波の名前があるからで、沙羅自身に力があるわけではありません。
そんな時、大規模な華道の個展で、己をイメージした生花をすることになった沙羅。しかし、つまらない自分をどう表現すれば良いのか悩んでいました。
ある日のこと。
沙羅は自室に鏡に触れると、見知らぬ世界へと向かってしまいます。
そこで出会ったのは見知らぬ外人で困った沙羅。
しかし、そちら側の鏡に触れると元の世界には戻れるのです。
ですが、同時に外人である彼も沙羅の元を行き来することが出来、沙羅の部屋にやってくる見知らぬ男。
そんな現実に沙羅は頭を抱えました。
以来、こちらの世界を行き来する彼。
沙羅は名前を知らない彼のことをナナシと呼び始めます。
一方で沙羅のことは、よく「はぁ?」と言うからと、ハァと呼び始める彼。
そんな彼は、彼方の世界にある花を、よくお土産に持ってきていました。
そんなある日のことです。
沙羅が生花をしていると、いつもと違う凛とした沙羅の姿に惹かれる彼。
沙羅は彼に、お前が欲しいから、一緒に来いなんて告げてきて…。
ナナシの正体は、彼方の国の王様でした。
そんな正体を知って驚く沙羅。
しかし、彼の世界では誰も自分の前には顔を上げず、横切ることもない。
それもあり、彼は自分を土偶のようだと感じていたのです。
王家に生まれただけで、そんな扱いをされていると苦しんでいた彼。
一方で、仙波に生まれた沙羅も、そんな彼の気持ちがわかりました。
そう考えて、つい自分と重ね、苦しくて泣いてしまった沙羅。
すると彼は、そんな沙羅の存在が余計に愛しく思えて…。
彼方此方で逢いましょうネタバレ
沙羅は、迫っていた個展に悩んでいました。
父親からは大きなプレッシャーを与えられ、苦しくなる沙羅。
すると、そんなタイミングでやってきたナナシことシャーラは、彼を抱え自分の世界へ誘います。
見たこともない花ばかり咲いていてはしゃぐ沙羅。
そんな沙羅の姿に、シャーラも微笑ましく思えました。
王族として自分の扱われ方に悩んでいたシャーラですが、花を育てる時だけは、それだけの花を集めたり、自由に触ることが出来る王族の立場をありがたいと思っていたのです。
そうして、お互いを知るうちに惹かれていった2人。
そんな中、沙羅は、彼に抱かれることとなって…。
しかし、お互いの言葉不足からすれ違ってしまった2人。
沙羅は彼の元を飛び出し、服が絡まった衝撃で、お互いの世界を行き来していた鏡は割れてしまいます。
そうして2度と、会えなくなってしまった2人。
そんな中、沙羅は個展が近づいていました。
沙羅はシャーラのことが忘れられずにいながらも、作品を作っていきました。
一方でシャーラ。
彼もまた沙羅と過ごした日々が忘れられず、飛行機に乗って、日本を目指します。
そうして彼は、沙羅を探して歩き回るのです。
そんな中で、シャーラは惹かれるようにしていけばな展の会場を見つけます。
そこからは彼の花の匂いがして。
足早に会場に入るシャーラ。
そうしてそこには、ずっと探していた沙羅の姿があって…。
彼方此方で逢いましょう見どころ
めちゃくちゃ絵が綺麗で、すごく読んでいてドキドキしてしまうお話でした!
鏡でお互いの国が繋がっていた2人。
お互いに行き来できるって設定がすごく面白くて、シャーラが日本のいろんな場所を観光したり。一方で沙羅が、彼の国の花に触れて喜んだり。
そうしてそんな設定が、最後、シャーラが、沙羅を迎えに来る展開につながっていて、そんな伏線に気づいた瞬間にドキドキしてしまいました。
日本を色々と観光していた際に、覚えていた景色から、沙羅の居場所を探し出すシャーラ。
鏡が割れてしまって今後の展開がどうなるんだろうと心配だったものの、彼が沙羅を見つけ出す展開は本当に最高でした!
そうしてなにより、絵が綺麗なのでえっちシーンでは攻めのシャーラの色気が爆発してます!!
褐色で、イケメンで。
そんな彼が沙羅をベッドに誘うまでがスマートすぎる!
そんなえっちシーンは是非、読んで楽しんでいただきたいなぁと思います!
それから、最初登場した時はちょっと地味かなぁと想っていた沙羅も、段々と読んでるうちに色気が凄くて!
特に生花をするだけなのに、人が変わったかのように真剣になっちゃう。
そんな彼の姿はもう目が離せませんでした!
そうして、最後幸せそうに暮らす沙羅。
2人がどうなってしまうのかは、是非読んで楽しんでもらいたいと思うのですが、それでも、幸せそうに笑ってる沙羅の姿がめちゃくちゃ可愛くて。
是非おすすめの作品です!
彼方此方で逢いましょう感想
こちらの作品、凄く面白かったのですが、作品のレビューではいろんな声もあって。
異国の人なのに突然言葉が通じていたり、シャーラが実は、同じ現代に住んでいる設定が唐突だったり。
色々と設定で引っ掛かる点があるんですよね。
多分原作と絵の方が別だからなんですかね?
原作の方は他作品でも面白いお話を書いているので、多分そんなすれ違いがあるのかなぁと思いました。
本当のところはわかりません。
もしかしたら、作品にイラストをつける中で、色々と原作より削られているのかもしれませんね…。
そんなところから、評価を下げてる声が多いところが少し残念だなぁと感じました。
なので、裏設定本やキャラの背景集なんか読めたら最高ですね!
そうすれば、色々な謎も解決するかと思うのですが。
そんな原作の久松エイトさんは、『11人目のこいびとくん』や『ランウェイの行方を知りたいか』でも人気の方で、めちゃくちゃ作品が面白いんですよね!
お話の展開がコロコロと転がって、読んでいても飽きない作者さんです。
作画の雪林さんに関しては、私はこちらの作品で初めて知ったのですが、綺麗な絵がタイプです。
調べるといくつか単行本が出ているようで、時間があるときに調べて読んでみたいなぁと思っています。
そうして、続編があるなら2人のえっちな展開がもっと読みたいなぁと思います!
お話の終盤で、ものすっごく、ロマンチックなプロポーズをしてきたシャーラなので、多分、沙羅が彼と過ごすその後の展開は甘々そう!!
そんな姿も読んでみたいなぁと思います!
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