君と出会ってから僕はのネタバレと感想をまとめてみました。

作者名
吉井ハルアキ
掲載雑誌
ビボピーコミックス
連載終了の全巻数
1巻
連載中の既刊巻

君と出会ってから僕はネタバレ

ゲイであるために恋愛を諦めている高校教師・本田はひょんなことから進路が決まっていない生徒・遠藤の進路相談担当となってしまいます。

最初は全く相手にされませんでしたが、本田の熱意が伝わったのか段々と心を開いてくれるようになった遠藤。

呼んでもいないのに本田の傍に居るようになりました。

優しく触れる手や、自分を苦手と思う生徒が多いことを勿体なくて悔しいと感じてくれる言葉、不意に合う熱っぽい目線…距離がどんどん近くなり、これはもしかしたら…と思う本田ですが、相手は生徒。

戸惑いを感じながらも遠藤との距離を置かなければと思います。

一方遠藤も、赤面している先生を見られたくない、自分だけに笑いかけて欲しい、独占したいと思う気持ちが日に日に強くなり、戸惑いを感じながらも本田への恋心を隠せません。

そして遠藤から本田へキスをしようとしますが、本田は遠藤の理想の教師でいないといけない、教師としての面子を保ちたいと拒絶してしまいます。

そんな時、本田が教師になろうと思ったきっかけである高校時代好きだった友人・高橋が現れました。高橋は本田を

一途なスパダリ高校生と恋愛を諦めている高校教師のあと一歩が踏み出せない、

じれったい恋が始まります――

君と出会ってから僕は感想

人を好きになる時の怖さや相手に対する淡い気持ち、そんな恋愛の本質が見られたような気がしました。

本田はずっと自分自身を他人から見た自分に合わせて生きてきた経緯があり、ちゃんとしなければ、大人でいなければ、と思っています。

しかし遠藤はそれを望んでいなくて。

さらっと本田の本質を見抜き、包み込む優しさがありました。

少々強引なところも良いです。

本田は遠藤と関わったことで先生として認めて貰え、段々と雰囲気が変わっていく姿。

生徒と先生という葛藤や、好きだからこそ「嫌いだ」と嘘が付けない姿。

遠藤は何度もフラれ、諦めなきゃいけないとわかっているけど諦めきれない…ずっと好きでいると思う姿。

お互い相手へ迷惑を掛けたくない気持ちと自分の気持ちのせめぎ合いが、何とも言えない微妙な表情に表れています。

偶然から会話をし、目線で追いかけるようになり、心を交わす…恋をする瞬間から愛に変わり、愛おしく思う瞬間まで、日常がゆっくり丁寧に描かれていました。

特に遠藤の、自分は今何を考えた?あぁ…好きなのかもしれない…と感じた瞬間やその想いがどんどん強くなり、溢れていく様子がリアルです。

とてもあたたかい気持ちになること間違いなしの作品です。

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