異文化交流から始まる、同性間交流

マザーズ スピリット エンゾウ Chara COMICS 徳間書店

マザーズ スピリットあらすじ

大学職員・筒月稜一郎は突然理事長である桐生院に留学生の面倒をみるように言われる。

突然すぎる申し出に驚く稜一郎だったが、桐生院の圧に負け引き受けてしまう。

空港にて留学生・カルタカを待つ稜一郎だったがそこに現れたのは部族の面を被った男性。

話しかける稜一郎に抱きついてくるカルタカ。

何が起こったのかと焦るも、カルタカはそのまま倒れてしまう。

なんとか自宅へ連れて帰った稜一郎だったが、考えてみれば飛行機など初めての体験。

極度の緊張から倒れてしまったのだろう。

目が覚めたカルタカを落ち着かせようと話しかけるも反応がない。

そう、英語が話せるという話だったはずなのに、部族の言葉しか話せなかったのだ。

この事実に焦り怒りながら大学に電話する稜一郎。

一方カルタカは、稜一郎が携帯でビデオ通話していることに混乱する。

こうして二人の同居は始まった。

なぜか稜一郎のベッドに入って来て一緒に眠ろうとするカルタカに困惑するが、当然だときかない。

勉強も英語と日本語を学ぶことから始めているが、英語は発音も良いが日本語は難しいようで、稜一郎の名前を呼ぶ事が出来ない。

愛称でいいよ、と教えるもカルタカは頑なに拒否。

それにはちゃんとした理由があって―…。

年下の誇り高い戦士とホームステイから生まれる愛

マザーズ スピリット感想

コメディ要素たっぷりですが、稜一郎とカルタカが心を通わせていくところにキュンとする物語です。

カルタカからすると稜一郎との生活は常に驚きっぱなしです。

楽しみながらも、そうだよね、と思わず頷く場面が多いです。

ずっと慣れしんでいるものですが、カルタカを通して改めて分明って凄いなと思うこともあります。

その反面、カルタカたちが大切にしている魂のことなどは稜一郎もそうでしたが響く設定です。

その意識がある限り、新しいものを取り入れても彼らの村は根本的なところは守られていくはずです。

ただ、思うのは簡単ですが、実際に続けるのは難しいんですよね。

それでもカルタカには村を存続させるために変わる必要はあるとしつつも大切な最後の一線は越えない強さが感じられるんですよね。

きっとそこに稜一郎が惹かれていくんですよね。

そしてカルタカは部族の時期首長候補なので村から彼を見に来るアクナムの存在もまた良いんですよね!

エンゾウ先生はあとがきも楽しいのでぜひ注目してください。

先生の自画像、顔文字なんです。

その顔文字が作品の裏話などを話すんですが、内容が入りにくい破壊力ですよ。

ラブラブが好きとのことなので大体の作品は安心して読めるところも魅力です。

あとは属性として褐色の肌、黒髪、異文化が好きな方にお勧めしたい作品です!

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