ホロ苦い青春の思い出に終止符は打てるのか

たかが復縁  見多 ほむろ Chara COMICS 徳間書店

たかが復縁ネタバレ

学生の頃の苦い思い出を夢で見た竹原一貴。

どうしてこんな夢を見たのかと思うも、朝の占いでは一位という良い結果。

通勤電車の中で、大人になったことで感情の処理が上手くなったが、夢に見たあの苦い思い出だけはどうすることもできないと思う。

だが、降車の際に靴を踏まれそのまま脱げてしまう。

焦る竹原だが、人の群れに逆らうことができず、流されていく。

そこに声がかかり、靴が投げられる。

見事に竹原の元へ靴を飛ばした人物を見ると、竹原好みの男だった。

占いは当たっていたな、と思うも靴はボロボロで新たに購入せざるを得なかった。

靴を調達しようと勤務先で同じフロアの別の売り場へ行くと今日から来た販売員がいると紹介される。

その人物は竹原の靴を投げた男だった。

こんな偶然があるのかと思う竹原だったが、さらに驚くべきことに相手は高校の同級生だった。

名前は雨宮崇。

竹原は思い出せずにいると、旧姓は天野だと言う。

天野、その名前は竹原の苦い思い出に出てくる男。

そう、同級生で同じ部活で付き合っていた男だった。

自分には会いたくないだろう、そう思うが物理的にどうしても会ってしまう。

その上、食事に行っても同じ店という展開に。

これは困ったと思う竹原だが、天野の方は変わらない様子に見えたが違っていた。

帰りに同じタクシーに乗った時、昔を懐かしむ竹原に対し、自分にとっては嫌な思い出だと言い放った天野だったが―…。

高校生の思い出は美しいだけでなく、痛みを伴う

たかが復縁感想

高校の頃の思い出をずっと引き摺っているなんて、辛い!

それから二十年経ち、大人になって感情の処理も上手くなったはずなのに、高校時代付き合っていた相手のことだけは処理できない。

この作品は久し振りに会った高校頃付き合っていた二人が偶然出会い、しかも同じ職場。

売り場は違っても同じフロアですから、よく会うようになるのは仕方ないですよね。

でも、年月が経っても好みは変わらないままだというのもたまりませんね。

見多先生の絵が綺麗なのにむちっとした感じの絵。

中年というキーワードともに運動部だったのに柔らかそうな肉付きに時の経過を感じます。

あとがきが可愛いのでぜひ読んでほしいです。

本当に天野が可愛いです。

こじらせて一途って報われた時の喜びはたまりませんよね。

同時収録『愚か者のあやまち』

ストーカーされていると警察に行った学生・千木良。

だが、彼には秘密があった。

それは昔、性的暴力を受けた時に快楽を覚えさせられたこと。

誰でもいいから、自分触れてほしいと願う彼だったが―…。

被害届出しに行った後のこの展開に「え!?」と驚いた作品です。

その後も警察といろいろあったりしますが、最後のオチまで展開が凄いので説明するより読んでこの気持ちをわかってほしいです。

でも、警察官の行動は問題だと思うのですが、千木良が納得しているので何も言えません。

同時収録作品が少し重めではありますが、幅広い作品が詰まった一冊です。

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