素性がわからないからこそ、ドキドキする
メリーチェッカ 鈴木ツタ Chara Comics 徳間書店
メリーチェッカあらすじ
後輩からの合コンの誘いを断る潮見の趣味はブログの運営。
中堅クラスではあるが、長く運営していることで評判が良い。
合コンを断った理由は、今日はオフ会に参加するからだった。
その主催者からの連絡に驚く。
人気ブロガーであるみやたんが参加すると言うのだ。
みやたんは三日に一度は写真を間違えて投稿してしまうことで有名となり、その後小説の投下で更に人気となった人物だ。
いわゆる旬の人の参加に潮見は興味を持つ。
できれば美少女だと嬉しいと思う潮見はオフ会へ行くための移動の電車内で騒ぐ青年たちを見る。
騒ぐだけなら良かったのだが、電車が止まるタイミングでバランスを崩し年配者にぶつかりそうになる。
とっさに年配者を庇う潮見だったが、その前に大きな手が青年を抱えたことで被害なく済む。
すると先程までの空気が一転したことで、潮見は青年を抱えた男性に対し癒し系だと感じる。
その後、待ち合わせ場所についた潮見はオフ会メンバーと合流しまだ現れないみやたんについて語り合う。
今回は飲み会だから、小説に出てくる学校生活の描写が詳しいが、女子高生ではないと残念がる人たちの話を聞きながら、先程の男性が潮見の視界に入る。
主催者に彼はまだ来ていないか、と言うとメールチェックを始めたことで女性ではないことを確信。
そして、どうやら待ち合わせをしているような男の傍に行けば、やはり彼がみやたんで―…。
想像とは違う性別だけど、元々印象が良いんだから仕方ない。
メリーチェッカ感想
オフ会から始まる話なんですが、みんな素性を隠しているからドキドキ感もありますし、オンでは親しいからその距離感が難しいですよね。
この作品でもあるように女性だと思っていた人が男性だったというネット社会あるあるなんですよね。
でも、もともとオンでいい感じだと思っていて、実際に会っても良い人となれば気持ちは動きやすくなります。
そして実際会ったらもう楽しくて仕方ないとばかりにどんどん距離を縮めていくんですよね。
同性とか異性とか気にせず好きな人と一緒にいたいだけ、という風に落として行くのも良かったです。
でも、ずっとオンで別の名前で呼んでいるからオフで本名が呼べずじたばたする様子が可愛かったです。
これもあるあるですね。
この作品は「三軒隣の遠い人」のスピンオフなので、潮見の後輩が同性同士について語ろうとしてきます。
こちらも久しく会ってない幼馴染の再会話で面白いのでお勧めです。
鈴木先生は連載中ということもありますが、なんといっても『天地創造デザイン部』の原作ですよね。
作画は別の方ですが、こちらも面白いですよ。
ブログを読んでいるからつい知った気でいるけれど、実は何も知らない。
でも、ブログに書かれている雰囲気に惹かれているのは事実。
恋の始まり方はいろいろあって楽しいですよね。
少し斜に構えた潮見とほんわかしたみやたんが可愛いのでおすすめです!
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