狂い鳴くのは僕の番(楔ケリ先生)のネタバレ感想です!

狂い鳴くのは僕の番ネタバレ

男女の性別の他に、生まれつき能力が高いα、男でも妊娠が可能でαやβを性的に興奮させ、惹き寄せてしまう発情期があるΩ。

そしてそのどちらでもないβの、3種の性別があるオメガバースの世界。

主人公の高羽慧介(たかばけいすけ)はαであり、転職した会社の上司でΩである烏丸雅(からすまみやび)の性接待のシーンに出会ってしまう。

Ωでありながら課長職まで上り詰めるために、様々に体を開いていた烏丸に、高羽は良い感情を抱かない。

というのも、高羽を産んだ父親が烏丸と同じΩであり、長い間誰にも番われずに苦しんでいた過去があるからだった。

番とはαとΩの間で結ばれる関係。

Ωは基本的に番ができるまで、周期的なヒートと呼ばれる発情期が存在する。

誰にも番われないΩは、その熱を持て余すことしかできず、高羽もまた、小さな頃から父親が家に知らない男を呼んで抱かれている様子を見ていた。

そのため、父親と烏丸を重ねており、Ωというだけで下に見られ、体を求められてそれに応じないと不遇な扱いをされる彼らを哀れに思っていたのだ。

そんな時、烏丸の元上司である飛永(とびなが)現れ、今なら番ってやっても良いと彼に声をかける。

その場では表情を変えなかったものの、どこか思うところがあった烏丸。

鬱憤を晴らすように、高羽を押し倒して誘い…。

狂い鳴くのは僕の番感想

オメガバース界隈の中でも人気が高いお話だと思います。

続編も出ており、脇役として出てきていた鵜島(うとう)をメインとしたこちらも厚いストーリーなので、是非、読んでいただきたいです!

さて、高羽に関してですが、基本的には穏和で世話焼きな印象ですが、過去がある分どこか冷酷な表情を見せる場面もあります!なにより、イケメンですからね。本当に魅力的なキャラです。

烏丸に父親を重ねて、良いイメージを持っていないながらも、段々と彼に引かれていくうちに、守りたい相手として烏丸を意識するようになります。

一方で烏丸ですが、最初から高羽は他のαとは違う事を理解していました。

自分を性の相手として見ていない高羽。だからこそ、無理に襲って見たり、連れ込んだりして彼が自分に落ちる様に仕組んでいます。

発情期の際に、無理矢理、高羽に襲いかかるシーンは見ていてドキドキでした。

しかし、Ωではなく、1人の人間として見てくれる高羽に惹かれていって…。

最後結ばれるシーンは、是非読んでほしいと思います。

個人的には鵜島との関係性も好きなのですが、ここ2人じゃ烏丸はきっと今の仕事の仕方を変えなかったでしょうし、幸せになるためには高羽を選んで良かったのだろうなぁと勝手に想像しています。

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