有原さんの秘密の事情（木下ネリ先生）のネタバレと感想を書いてみました！
有原さんの秘密の事情ネタバレ
主人公の松下大貴（まつしただいき）はアイドル。
普段から思ったことが顔に出てしまう性格の彼だが、今回ドラマの役として、自分とは真逆の本音も感情も顔に出さない役が回ってきた。
アイドルとは畑違いの俳優の仕事。
しかし、アイドルの知名度のためにも、と引き受けたのだが、その役の難しさでカットの連発。
自分でも撮影所で浮いている実感があった。
そんな松下と共演しているのが数々の賞を受賞している実力派俳優の有原桂吾（ありはらけいご）。クールでミステリアスな雰囲気を持った男だった。
ある時、松下が楽屋でソファに顔を伏せていると、有原とマネージャーが入ってくる。
普段とは違う、柔らかい雰囲気の有原。そんな彼は、事務所の方針で今のイメージを作っていた。
秘密を知ってしまった松下。
しかし、有原の方は今まで共演者とは仲良くできなかったからと、松下が有原の本性を秘密にすることを条件に人気のない場所で話をしたり、差し入れをしたりする関係となる。
そんなある日、有原は松下を廊下で見つけ嬉しそうに声をかける。
有原に懐かれたことが嬉しかった松下だが、人の目を気にして、そんな彼に冷たく対応したことから すれ違うことに。
どうにかしてその溝を埋めようとした松下。
だがある時、うっかり他の人の前で有原の素顔について話してしまいそうになってしまい…。
有原さんの秘密の事情感想
表紙買いするとびっくりする作品です。
表紙の2人はどちらもスマートでイケメンで。
できる男ってイメージなのですが、実際の有原はふわふわの天然。
松下の方はちょっと頼りない年下の子って感じです。
2人とも穏やかな性格なので、バチバチの喧嘩や苦しくて胸が痛くなるような展開になることもなく、のんびり読みたい時にオススメです。
さて、有原のオフの顔を知ってしまった松下。
かっこよくて完璧な人が、自分だけに本当の顔を見せてくれる。
優越感から一緒にいるのもあるでしょうが、松下の場合は世話焼きの部分も大きい気がします。
そんな2人の関係。しかし、永井（ながい）と呼ばれる、有原の幼馴染があらわれることで一気に展開します。
自分だけに素顔を見せてくれた人に、実はもっと仲が良い人がいた。それも下の名前呼びで、部屋の物の場所も全部理解していて…。
松下が自分の居場所を無くしたように一気に落ち込むシーンです。
ここに関しては本当に切なくて、けれど有原の方から離れていった松下を迎えに行きます。
こんな風に互いに想いあいながらも、すれ違ったり、言葉を交わしたり。
そんな2人の関係が見ていて気持ちが良いです！
本編では絡みシーンがない2人ですが、書き下ろしでついに結ばれます。余裕がない2人の姿は是非読んでいただきたいです。
本編の他に他2本の読み切り作品もあり、ボリュームいっぱいの一冊です！
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