最高の小説家(藤河るり先生)のネタバレ感想を書いてみました!

最高の小説家ネタバレ

倉田聡(くらたさとし)は担当する作家をヒットさせることで有名な編集者。

そのためにはどんな尽力も惜しまず、その熱心さから時に作家から恋愛感情を持たれることもしばしばあった。

そんな彼の大好きな作家がミステリー作家の円城寺尚(えんじょうじなお)。

デビュー作から全て読んでいる倉田は、いつか彼の担当になりたいと考えていたが、円城寺の希望はいつも定年間近の男性編集者のみ。

前任の山田が今年定年となり、倉田はその後釜を狙っていた。

しかし、円城寺からはもう作品は書かないとの返答。

倉田は彼の元へ説得しに向かう。

彼と話をしている中で、迷惑をかけるかもしれないがとの返答があったが、なんとか小説を執筆してもらうことに成功した倉田。

しかし円城寺の顔は浮かばないものだった。

ある日、無事作品を描き終えたとの連絡を受けた倉田。

彼のもとへ向かうと、普段の爽やかな円城寺とは別人の、すっかり酷く消耗したような彼と出会う。

円城寺は原稿だけ渡すと倉田に早く帰るように説得するが、そんな様子の彼を放って置けない倉田はそれに従うことはできなかった。

そんな時、円城寺が倒れ、助け起こそうとした倉田は、彼にスーツを引かれそのまま口付けされて…

最高の小説家感想

こちらは2巻まで発売されている作品で、円城寺の悪癖は未だ健在です。

こちらも是非、続けて読んで楽しんでもらいたいと思います。

円城寺の悪癖が今回のキーポイントですが。
小説家として活動する彼。

執筆を終えるとその興奮から、誰彼構わず側にいる人を襲ってしまいます。

この謂わば獣の状態の彼ですが、意識が全て飛んでいるわけではありません。

初回、倉田が初めて襲われた日では、何度も謝りながらも抑えきれずに襲ってしまう描写があり、読んでいて新鮮でした!

何より、彼に犯されたあとも、倉田が泣き寝入りしたり、弱気にならないのは円城寺の原稿への愛があるからですね。

すごく倉田が男らしいと感じた場面です。

その後も円城寺が興奮すると、倉田は彼に体を差し出します。

どのえっちシーンも毎回激しいので見どころです!

さて、そんな2人の関係ですが、円城寺はなかなか編集者と作者の関係から抜け出せないことに悩んでいました。

真面目な倉田ですから、抱かれることがイコールで仕事につながってしまい、恋愛の方面には転がってこないのです。

このもどかしさも見ていて最高でした!

今回、本編の他にどこか腹黒い攻めが描かれたお話である『ゆずれないカラダ』も読切で入っています。

こちらは最後のオチまでじっくり読んでいただきたいです。おすすめです!

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