8年ぶりに抱かれます（浅井西先生）のあらすじネタバレ注意と感想をまとめてみました。
8年ぶりに抱かれますあらすじ
主人公の葉瀬直人（はぜなおと）は、大手予備校の人気講師。
特に生徒の母親たちからの支持が強い直人は、予備校講師としても成功しており、その姿に雑誌の取材が来るほどだった。
そんな彼だがゲイの世界でもある程度、顔が知られていて。
恵まれた容姿と体力と性器。
どれをとっても十分な彼に、抱かれたいと寄ってくる人間は数多かった。
しかし、実際の直人は誰かに散々に抱かれたいと感じていた。
歳をとるほど、ゲイの世界ではネコとしての需要が減っていく。
そのため、8年前を最後として、直人は抱く側でのタチばかりをしていた。
ある時、直人は声をかけられた男、安藤勇吾（あんどうゆうご）を連れてホテルへ向かう。
そのまま抱いてあげるのがいつもの流れだが、その日は違った。
抱かれたそうな顔をしてる、そう声をかけられた彼に抱かれた直人。
8年ぶりの受け側は想像よりもずっと気持ちが良かった。
行為が終わり、うっかりと落ちていた彼の財布をのぞいてしまった直人。
彼は、直人の勤める予備校の生徒だった。
彼とは一夜限り、そう決めてまたいつものようにタチ側で男を抱く直人。
しかし、行為の最中には抱かれた時のことを思い出し…。
8年ぶりに抱かれますを読んだ感想
タイトルで想像できる通り、お話の主役は長い間、抱かれなかった男のお話です。
普段は抱く側のイケメンでガタイも良い彼が、抱かれたいと思っている、そんな設定だけでドキドキしますね。
勇吾に関してなのですが、直人とは普通の恋人のように過ごそうとします。
服を見立てたり、デートをして食事をしたり。
最初は一夜限りの相手だからと距離をとっていた直人が、ぐいぐいと引っ張られるように勇吾に抱かれたり、呼び出されて遊んだりする姿は見ていて最高です！
気取った直人ではなく、素の顔で楽しんだり、笑ったり。
教育は金になるから予備校教師になったなんて話す彼なので、そんな風に振り回されつつも、抱かれたり、穏やかな顔をしてみたりする、そんなギャップが本当に魅力的でした。
そんな中、やっぱり講師と生徒という関係が直人にとって重たくなっていきます。
彼との日々の中で次第に惹かれていく自分に気づいている直人。
しかし、彼との未来を期待するには臆病になって、別れ話を切り出します。
ここ、凄く切ないシーンです。
2人の結末は是非読んでいただきたいです。
そして、勇吾に関してですが、直人と出会う前にすでに彼のことを知っていました。
それは直人が写った雑誌で。
彼の姿を見て、運命的なものを感じていました。
物語の核になるこの部分も是非、読んで確かめてみて下さい。
本当に素敵な設定でした！
こちらの作品、続編も決まったようです。
2021年の2月頃始動らしいので、こちらも楽しみです！
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