もっと結んで、ひらいてはやく(なりた晴ノ先生)のネタバレ感想を書かせていただきます!

もっと結んで、ひらいてはやくネタバレ

利人は会社勤めのサラリーマン。

仕事も人付き合いもよく、女性にもよくモテる彼には秘密があった。

彼はSM──特に緊縛に興味がありました。

しかも縛られる側で。

それが原因で彼女にも振られてしまい、落ち込んでいることを、部下である千葉に打ち明けました。

千葉も見た目は良いけれど、性対象は男性。

以前から彼は利人に想いを寄せていて、利人も彼の熱い視線に気付いています。

千葉からの好意も特に嫌とは思っておらずそれ込みで、千葉のことを受け入れていました。

それどころか、千葉の好意を利用して緊縛を依頼してしまいます。

惚れた弱みで承諾してしまい、彼は利人を縛り上げます。

利人は夢にまでみた緊縛が叶い、どんどんハマっていき、千葉はそれに翻弄されます。

翻弄された千葉はやがてエスカレートする利人の要求についていけなくなり、彼を遠ざけようとしました。

そんなある日、利人は接待で訪れたSMバーで縄師の鬼山と出会い、店でも個人的にも縛ってもらい、自分は誰でもいいわけではなく、千葉に縛られたいのだと気付くことができました。

鬼山の縄あとを見た千葉は、当然嫉妬してしまい───

利人はやっと気付いた自分の想いを伝えることが出来るのでしょうか。

そしてここまで散々振り回されてきた千葉は、そん利人を受け入れることが出来るのでしょうか。

もっと結んで、ひらいてはやくを読んだ感想

ノンケと言いつつ、気持ちいいことに対してとても従順な利人さんがえっちすぎる!

千葉の好意を受け入れつつ利用するところも、自分の魅力を自分でよくわかっている自己評価の高さがあるのに性癖がドMというギャップがあっていい。

パンイチでの緊縛はもちろんえっちですが、やっぱりこの作品の見どころはスーツ姿での緊縛でしょう。

スーツは人間関係含めて仕事がデキル男な利人さんの“昼の顔”の象徴で、その姿で官能的に縛られている姿が背徳的です。

すごくいい顔していて、めちゃくちゃ萌ます。

表紙の利人さんもスーツ姿で縛り上げられているので、作者もここを推しているのでは?と思います。

なんだかんだ利人さんの言うがままになってしまう千葉も可愛いですね。

ワンコ系年下攻めは王道ですが大好物です。

ただ従順で愛しの彼に尻尾を振るだけでなく、一旦はついていけないと拒否するところも彼なりの好意に対する境界線というか理性的な部分を感じて高感度が高いです。

彼がただただ追いかけるだけの楽天的なバカ犬ではなく、賢い忠犬であることが感じられるからです。

バカ犬も可愛いのでいいのですが、利人には忠犬の方が仕事のデキル聡明な彼に別の視点を与える存在として似合っていると思います。

夜は縛る側と縛られる側で主従が逆転する点もとても好き。

大変美味しい上司部下の主従モノでした。

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