セックスだけなら、女に拘らなくても良い。

童貞を拗らせた凛が、そう臨に提案する。

自給自足で何が悪いあらすじ(ネタバレ注意)

学生時代から友人の凛(りん)と臨(のぞむ)。

2人は彼女を作りたいと上京してきたはずが、人見知りな彼らは女が怖いと家に引きこもりエロ同人を制作している日々だった。

それでも、凛は童貞を卒業したいと悩んでいた。

ふとその相手が女性でなくても良いと気づく。

お前なら抱けそうだと凛は臨に迫り、すっかり流されるままに始めた2人、酒も入れてテンションが高かった。

互いに触れ合う中で、その気持ち良さに声が漏れてしまう彼ら。

凛の乱れた姿に火がついてしまった臨は、そのまま彼の後ろを解し、焦る凛をそのままに行為に及んでしまう。

その後もぐずぐずの凛。

臨にはされるかままだった。

翌朝、結局、童貞を卒業したのは臨のみで、それを不満に思う凛。

次の機会を約束することにする。

しかし、その日以来、臨はずっとバイトを入れていて、触れる機会が来ない2人。

凛は臨が本当はえっちをするのが嫌だったんじゃないかと不安を覚えていた。

友人ですらいられなくなる可能性に後悔すら感じていた凛。

「だから…忘れて元に戻りたい…です」
無かったことにしようと、そう臨に持ちかけるが…。

自給自足で何が悪いを読んだ感想

お話はストーリー重視というよりは、ラブコメ気味です。

凛も臨もそれぞれ女性が苦手で、それによって始めた関係ですが、行為が始まれば凛はすっかり感じまくりで、臨も男らしく、そのギャップに驚きます。

あの日以来触れられないからと、凛が臨のバイト先でわざとゴムを買って宣言するシーンはドキドキしました。

『こちとらテメーに処女捧げたんだぞ』
この心情描写が特に印象的です。

ただ、初回のえっちがどぎついフリフリのコスプレを臨がさせられていて、中々に苦しいです…。

気にならない方は良いのかもしれませんが、私は少し苦手でした。

でも2回目からはそんなコスプレはなく、臨も男らしくて安心して読めます。

童貞だったはずの臨がもうすっかり凛を振りまわして、ぐずぐずにさせています。

引きこもっていても、体格が良い2人の体には、見ているだけでドキドキさせられます。

序盤からずっと行為をしている彼ら。

中でも印象的なのは、臨がスマホで録画しながら始めたもので。

ジーッと眺める臨の描写や、カメラ越しに恥ずかしがる凛の姿がすごく魅力的です。

タイトルの自給自足は、そんなカメラでのえっちシーンなど、凛が趣味で出してる同人誌のネタに、自分たちのえっちの実体験を使って描いてることから付けられたものですね。

凛にとっては締め切りが近く、臨に唆されて描くことになったそれですが、生々しいとファンは興奮しているようで。

そんなシーンはつい笑ってしまいました。

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