死にたいと話す雄馬を、食べることとした喜澄。

彼の体に噛み付いて…

捕食者キスミくんあらすじ(ネタバレ注意)

アナウンサーとして働く雄馬(ゆうま)のプライベートでの口癖は「死にたい」
日々のストレスと多忙さにすっかり参っていたのだ。

そんな雄馬の愚痴をいつも聞いてくれるのは、幼馴染の喜澄泰晴(きすみやすはる)。

しかし、雄馬が理解できないのは、そんな彼が死にたいと話す雄馬相手に、「だったら僕が食べてあげる」なんて告げることで。

けれどそんな喜澄の言動に救われていた雄馬。

人事異動もあり、その忙しさが増していく中で、彼の存在が支えだった。

こんなことなら学生時代の方が、全然幸せで。何気ない喜澄との日々が楽しかったの話す雄馬は、本当に喜澄に食べられれば幸せになれると思えた。

一方、彼の体の一部となって生きていくのも悪くない、そう口にする雄馬にどこか危うさを覚えていた喜澄。

ある日彼から、「死にたい」と話を受ける。

雄馬にとってはすっかり耐えきれない日々となっていて、喜澄に本当に食べられても良いと思うほど参っていたのだ。

そんな彼の願いを聞いて、困った表情の喜澄。

しかし、少し考えた後に、「雄馬が望むなら叶えてあげる」と告げて…。

捕食者キスミくんを読んだ感想

読み終わった後も未だドキドキしています。

どこか不思議なタイトルだなぁと思ったら、途中、本当に食べてしまうかのような描写があって。

最後までハラハラさせられる展開でした。

お話は、喜澄が雄馬を監禁してしまい。

それまでは、2人で仲良く過ごしていただけに、そんな喜澄の行動にドキドキさせられました。

そんな中で愛される雄馬も、少しずつ彼へと好意を持っていきます。

所謂、ストックホルム症候群に近いものであって、犯罪者に惹かれていってしまう、まさにそれだなぁという印象でした。

喜澄もまた、そうやって引かれる雄馬が本気ではないことは理解していて…そんな展開は是非、読んで楽しんで頂きたいなぁと思います。

まるでドラマや映画みたいな展開です。

そんな中で、雄馬に犯罪まがいなことをしながら近づくストーカーなんかが現れたり。

それを予期していた喜澄が、先に手を打っていたりと、ストーリーとしてもボリュームたっぷりで満足できるものでした。

えっちシーンは、そんな監禁のハラハラ感や、それが終わった後の仲良しな感じを比較しつつ、見ていただければより楽しめるかなぁと思います。

噛み付いたり、目隠ししたり、そんな喜澄の余裕ない姿なんかにもドキドキさせられたお話でした。

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