「頼むよ、颯」慧一は颯に抱きついて、シャツを脱がし始める。
めんどーなお時間ですあらすじ(ネタバレ注意)
九重颯(このえはやと)は、高校に入って隣の席になった樋上慧一(ひがみけいいち)に声をかける。
人懐っこい颯。
しかし、金持ちであり、家が厳しく外食やおやつなどもほとんど経験したことがなかった颯は、慧一に声をかけ、あちこちを案内してもらいたかったのだ。
そんな颯に振り回されている慧一だが、なんだかんだで颯に付き合っていて。
しかし、ある時、颯からえっちのことまで教えてほしいと声をかけられた慧一。
流されるままに彼を抱くことになり、そんな関係がもう何度も続いていた。
ある日のこと。あれだけべったりだった颯が、家の食事会なんて理由で、1週間ほど慧一とは過ごせなくなり。
その方がずっと楽だったはずの慧一。
しかし、颯が自分には自分勝手なくせに、家では従順でいる様子に苛立ちを覚える。
一方で、彼にそう嫌味を言われた颯。
もしかしたら慧一は溜まっているんだろう、そんな考えに行き着いた。
彼をトイレに連れ込み、咥えこむ。
呆れた様子の慧一だったが、嫌がる様子はなかった。
その後も、颯は家の用事で忙しく、放課後まったく連れまわされなくなった慧一。
それが普通で嬉しいはずなのに、いつのまにか颯がいない日々を淋しく思ってしまう。
決心した慧一は颯の家へと向かい…。
めんどーなお時間ですを読んだ感想
こちら短編集です。
主に高校生男子のカップルの様子が描かれています。
最近、本当にタイトルや表紙だけじゃ短編集だと分からない作品が増えましたよね。
好みの表紙だと読んでしまったりするのですが、いざ読んでて短編集だとちょっと残念で。
わーやってしまったなぁと思うことが度々あります。
今回もそんな気分になりながら、少し気を抜いて読んでいました。
表題作は、振り回される慧一のお話。
お金持ちで家の人が厳しくて…なんて、颯の設定は面白そうなのですが、結局波乱は起きず。
多分読み切りで描いてるから仕方がないことですが、すんなりと終わってしまい、もう少し楽しみたかったなぁと思う気持ちがあります。
私が印象に残ったのは、調香師のお話ですね。
良いですね、和服男子。
それも次第に惹かれていった彼のことを思うと、調香が段々と甘くなっていってしまうといった内容も、面白いなぁと思えました。
どのお話もすんなりと読めるものばかりですので、忙しい時や、少し時間を潰したい時などにおすすめの作品です。
また、お話の間には四コマ漫画で、それぞれのキャラを掘り下げているものもありますので、そんな所も読んでみると、より楽しめると思います。
クスッと笑える内容もありましたので、是非!
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