『チョコストロベリーバニラ』彩景でりこ先生のネタバレ感想を書いてみました！
チョコストロベリーバニラあらすじ（ネタバレ注意）
幼馴染のタケと拾はなんでも共有する仲だった。
ものでも、恋人でも。
高校の同窓会の日、拾はミネという同級生と再会する。
ミネは高校の時から「そういう意味で」拾のことを好きだった。
拾はそんなミネのことを愛しく思い、いつものようにタケとミネと拾の三人で「気持ちよくなろう」と言い、身体を重ねた。
そうして、タケと拾とミネの三人での付き合いが始まった。
初めはウマが合わず、喧嘩ばかりのタケとミネ。
しかし生活を共にするにつれ、タケと拾の中でミネに対する特別な感情が生まれていく。
世界一信頼しているタケごとまとめて愛してくれる人を探していたはずの拾は、タケとミネに「これ以上仲良くしないで」と思い、拾のものだったから何でも大切にできたと思っていたタケはミネに対して
俺のこと好きになれば？と言ってしまう。
悩みすぎてフラストレーションが溜まったタケは、ミネに対して殴りかかり、「俺に嫉妬しないの」と問う。
それに対してミネは俺は拾を手放す気ないから、お前らが俺を半分こするってんなら俺だってしてもいいだろと言い放つ。
そのあっけらかんとした態度にタケも、そして後でその話を聞いた拾も優しく笑うのだった。
チョコストロベリーバニラを読んだ感想
この作品の見所は、タケと拾とミネという三人の不思議な関係性が魅力的に描かれていることです。
タケと拾は幼馴染ということもあり、好きなものや好きな人は共有するのが当たり前という価値観。
それが、ミネという人物に出会うことで変化していく。
これまでの当たり前が崩されていき、新たな価値観を知る。
これはタケと拾という狭い世界に生きる二人の変化の物語です。
また、キャラクターも個性的で面白いです。
特にミネ。
拾に対するミネはとても初心で可愛らしい一方、タケに対するミネはまるで狂犬のそれ。
しかし生活をともにするにつれて、それぞれが互いに特別な感情を抱くようになります。
一見歪のような関係も、とても魅力的に感じます。
この三人の中で、受けはミネ一人で固定なのですが、そのミネがエロくて、かつ男前なところも好感がもてます。
タケと交わるときの表情、拾が心底好きだというとろけた瞳、そしてこんな歪んだ関係をも受け入れて飲み込んでしまえるかっこいいところ。
エロいのに男前という魅力を兼ね備えた受けはそういないと思います。
最近のBL愛好家は複数人でのプレイが苦手という話も耳にしますが、こんな不思議で魅力的な関係は複数人のカップリングならではです。
ぜひ一度読んでみてください。
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