『ロマンティック上等』森世先生のネタバレと感想をお伝えします!
ロマンティック上等あらすじ(ネタバレ注意)
主人公の計はオメガで、素敵なアルファと結婚することに夢を見て花嫁修業にいそしむ毎日を送っている。
そんな計には次継というベータの幼馴染がいる。
計と次継の関係は、計の発情期時に性の発散に付き合わされる、いわゆるセフレの関係。
そんな生活をしている時、計は理想的なアルファ、駅人と出会う。
駅人は会社の重役で、計の理想的な相手。
だが、その本性はオメガの番を集めてでハーレムを作るという下衆な思考の持ち主。
計についても結婚ではなく、ハーレムの一員のために声をかけたのだった。
駅人は思考を除けば、確かに理想的な人物。
そして次の発情期の時、計は次継から「彼女ができたから、こういう関係はもうやめよう」と言われてしまう。
性を発散させてくれる次継がいない中、計の目の前に駅人が現れる。
力で押さえつけられ、無理矢理首筋を噛まれ、番にされてしまう計。
計からの連絡が途絶えてからしばらく経った後、次継は町の中で駅人と出会う。
駅人の傍には計以外の番。
そこで駅人の本性を知った次継は、駅人へ計に会わせるように頼み込む。
その頃、重い発情期に苦しんでいた。
そんな計の元へ駆け寄る次継。
しかし番以外に触られる嫌悪感から、計は次継の手を振り払ってしまう。
それでも次継は優しく計と抱きしめて・・
ロマンティック上等を読んだ感想
最近流行りのオメガバースプロジェクト、初期の作品です。
そのためか、アルファとベータ、オメガという性別による社会的階級の差などが色濃く表れています。
そんな本作の魅力は登場するキャラクターたちです。
主人公の計はなんと言っても可愛い。
一方で、オメガが幸せに生きる道はアルファと番になるしかないと、そのために花嫁修業をしたり積極的にアプローチをしたり頑張る姿はとても強かでかっこいい。
けれど、発情期に入るととてもエロティックなオメガに変貌する。
そのギャップがとても魅力的です。
次継は計に振り回されながらも、計の幸せを一番に考えている優しい人。
ベータということもあってか、ビジュアル的には「ザ・普通の人」ですが、計のためにどこまでも頑張れる彼こそ、何がなんでも幸せになって欲しいと思います。
そして駅人は清々しいほどにクズです。
イケメンですし頭も切れるのでしょうが、オメガという存在のことを一括りにしていて誰か一人を特別視しない。
けれど、ある意味可哀想な人で、そこは少し同情してしまいます。
アルファ、ベータ、オメガという性に翻弄される計と次継。
オメガバースという特殊な世界観の中で生き生きと動き回る魅力的なキャラクター達に、是非触れていただきたいです。
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