高志への想いに気付く陸。

彼を呼び出して告白するものの、口下手で伝わらず…。

花よりオオカミあらすじ(ネタバレ注目)

母親は居らず、仕事で不在がちな父親。

高校生の桐島陸(きりしまりく)は叔母のお世話になりながら、まだ小学生の弟の葵(あおい)面倒を見ていた。

そんな弟を迎えに行く帰り道のこと、花壇の踏み潰されていた花を植え直していた陸。

自然と花にも声をかけながらやっていたことだったが、そんな様子を見ていた酒臭い男に、

「今夜、三万でどうだ」と声をかけられ逃げ帰る。

ある日のこと、学童でトラブルを起こした葵。

普段は大人しく、賢い弟。

トラブルなんて珍しいと迎えにいった陸は、葵を連れてトラブル相手の子供の家へと向かうことに。

嵐と呼ばれたヤンチャな少年は、なにかと葵にちょっかいを出しており、そんな嵐を葵はいつもお迎えが遅くて、他の子の気を引こうとしているだけだと、それほど相手にしなかったのだが。

その日だけは、陸のことをからかわれたために、嵐にバケツの水をかけてしまったのだという。

そんな嵐の家。

花屋のその家で嵐は、陸を目にすると喜ぶ。

なんでも、水をかけてくるなんて根性ある奴だと、葵に惹かれたようだったのだ。

そんな嵐を叱る店主の男。

彼の父親に見える男は、以前、陸に抱きついてきたあの変態で…。

花よりオオカミを読んだ感想

あらすじだけだとただの変態な高志(たかし)ですが、実際は爽やかなイケメンで、あの日は酔った拍子に陸に声をかけていて。

3万なんてリアルな金額も、実際は財布に入っていた全財産だったなんて展開です。

ここ、詳しく内容は本編で読んでもらえればと思いますが、高志が陸に惹かれたきっかけがすごく些細なもので。

ロマンチストながらも、口下手な陸と、そんな陸に対して鈍感な高志の関係は、これ本当に結ばれるのかなと途中まで不安になりました。

そんな中、陸が高志への自分の思いに気付いて嫉妬したり、遠回しな告白をしたりと、凄く可愛い展開です。

けれどそれも全部、気付いてくれない鈍感な高志。

そんな彼らが結ばれたのは終盤近くで、2人にそわそわさせられる展開が続きました。

勿論、両思いになってからのお話もドキドキさせられて、続編なんかで続いたらより楽しめるかなぁと思います。

初えっちに関しても、余裕がある高志とは対照的に、緊張気味でわたわたしている陸の姿は可愛くて、是非読んで楽しんでもらえればなぁと思います。

そんな本編ですが、私が印象的だったのは、書き下ろしの弟達のその後の展開で。

2人とも高校生になっているのですが、イケメンに育っており。

友人関係ながらも、続きがあるのならば、この2人の今後の展開も見てみたいなぁと思える内容でした。

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