兄が死んで、突然実家に引き戻された玲二。

家には兄のクローンがいて…?

ダブルボーダーあらすじ(ネタバレ注意)

『記憶情報化サービス』という、人間の脳を情報化する技術が生まれた世界で。

死んだと聞かされたはずの兄の小鳥遊聖人(たかなしまさと)のコピーである聖(ひじり)と対面した玲二(れいじ)。

聖人は、つい最近、自損事故によって亡くなったものの、それを知るのは父親とごく少数の人間だけ。

記憶情報化サービスにより、父親の会社のプロジェクトが作り上げた聖の存在。

それは、聖人の遺伝子から作り出したクローンに、記憶を埋め込んだものだった。

そうして、そんな聖の存在をいきなり紹介された玲二。

父親からは、聖のサポートをするようにと声をかけられた。

本来、愛人の子であり出来の悪い玲二は、父親やこの家の人間からはいないものとして扱われてきたし、それが嫌で家を飛び出した。

一方で、昔から兄である聖人だけが、そんな父親の期待を背負い、機械のように望まれた道を進んでいたのだ。

そんな兄が死んで突然紹介されたクローンの存在。この家とは関わりたくないと逃げようとする玲二だったが、聖は馴れ馴れしく玲二に話しかけてくる。

玲二にとっての兄の存在とはまるでかけ離れた聖。

本来の聖人は、玲二のことを無理矢理抱いていたのだと、聖に告げ…。

ダブルボーダーを読んだ感想

うーん、すんごい難しい小説を読んだような感覚です。

作品の評価に関してもさまざまで、難しい、わかりづらいという人と、面白い、SF最高という人の大体2択ですね。

さらっとまとめると、聖は聖人のコピーとして作られたクローンではあるが、似ているだけで別の人間で。

そこに無理やり聖人の記憶を埋め込まれている状態です。

なので、聖人になりきれない部分というのは、これは元の聖の性格だったり、思いだったりで。

…まずここまでってわかりますでしょうか?

これが回想含めて途切れ途切れで説明されるので、寝ぼけて読んでいた私は2、3度読み直しました。

さて、玲二が聖人に抱かれていた、その反動で、体が疼いて仕方がないって言うのは、玲二による嘘です。

嘘すら見抜けないなんてと、聖を馬鹿にする意味でついたもので、実際はそんな関係はありません。

ここまでくらいが、文章ですんなり説明できますが、これ以上はいろんな要因が絡んでくるので。

是非2時間ほどびっちり私がお話しさせていただくか、作品を読んでいただくか…なんて、気になった方は是非、手に取っていただければと思います!

クローンだったり、SFだったり、禁断だったり。そんなテーマに惹かれる人は、是非楽しめる作品だと思います。

望まれている聖人として生きるのか、本来の自分である聖として生きるのか。結末にも注目です!

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