俺以外のトスで打ってほしくない。

バレーが続けられない優一は、了から逃げて。

嘘吐き達に愛の手をあらすじ(ネタバレ注意)

大学でバレーをしていた、中優一(なかゆういち)と清水了(しみずりょう)。

優一が挙げるトスは了にとっては1番しっくりくるものであり、2人はいつしかコンビのようになっていた。

ある時、優一の怪我。バレーが続けられず、トスがあげれなくなったことを惨めに思った優一は大学を辞めることに。

しかし、その際、了にはなにも言わないまま。

…彼が、他の人のトスでスパイクを打つ姿を、考えたくなんてなかったからである。

社会人になって普通にデスクワークをこなす優一。

そんな時、街中で了に出会う。

大学以来なのに、すんなりと優一のことに気が付いた了。

2人は久々の再会に、店に入って食事をすることにした。

居酒屋に移動して、お酒を飲む2人。今はプロのチームにいると話す了は、優一が知っている彼よりも、体つきががっしりとしていた。

一方で、あれ以来全く、バレーをしていない優一。過去を思い出しては、辛い思いに考え込んでしまっていた。

その日の別れ際、優一の手を取って連絡先を聞く了。今日だけの関係でいたくないと話す彼は、また誘いたいからと優一を押し切るようにして連絡先を交換する。

それ以来、彼からは積極的に連絡がきて…。

嘘吐き達に愛の手をを読んだ感想

バレーのルールを知ってても、知らなくても楽しめる内容で。

お話の流れもわかりやすい作品だったので、気楽に手に取って読めました。

何も知らずに表紙だけ見て手に取ると、普通の恋愛をするカップルにも見えますが、互いに色々抱えていて。

何より、怪我をしてバレーを諦める決意をした優一が、了にだけは黙っていて。

他の人のトスで、スパイクを打つ姿を見たくないなんて、結構執着な理由が良いですよね。

もう早い段階で、優一が寮に恋をしていたのかがわかります。

お話はスランプに陥った了が、優一を探し出す展開で。

不調から抜け出せず、もう辞めてしまいたいと口にする了と、バレーを続けたくても続けられなかった優一のぶつかるシーンは本当にドキドキでした。

そんな中で、了は優一に会えたことが嬉しすぎて不意にキスをしたりと、結構積極的です。

それでもえっちシーンは一回目が、八つ当たりのような強引さで。嫌がる優一に、泣きながらも無理にことを進めてしまう了のシーンは、ハラハラさせられました。

お話は書き下ろしで結ばれた後の2人のラブラブな両思いの姿が見えます。

また、特典ペーパーでは、お話の肝となる了が優一の居場所を聞き出す展開や、優一が了をからかう展開などが読め、こちらも楽しめる内容でした!

 

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