まだ未成年であり、甥である綾への気持ちに気付いた隆宏は…
あいをしる星あらすじ(ネタバレ感想)
橋本隆宏(はしもとたかひろ)はカフェで綾(りょう)と待ち合わせをしていた。
姉の子供である彼はまだ幼く、隆宏にとっては10年前父親の葬式で見たぼんやりとした記憶しかなかった。
そんな綾を置いて蒸発した姉。行き先が決まるまでだからと、隆宏は彼を預かることになったのだ。
家に連れて来ても大人しい彼。お金を気にしたり、声をかけるまで食事を食べ始めなかったり。
隆宏も彼との接しかたがまだわからないでいた。
それから、規則正しい生活をして学校に行っても寄り道をせずに帰ってくる綾。
自然に洗濯や食事の用意をして、綾は次第に隆宏の生活にも馴染んでいく。
いつのまにか、彼との生活がそれほど苦ではないように思えた隆宏。
少しずつだが笑うようになった綾の、そんな姿を可愛いなんて思っていた隆宏は、ある日、ふと綾の寝顔を見に部屋に行く。
布団にくるまるようにして寝る彼。
隆弘は長く伸びている彼の前髪に触れようと手を伸ばす。
そんなとき、ふと見えてしまった彼の体。捲れた服の間から、痣が見えていたのだ。
そうして、隆宏の気配に気づいた綾。怯えるような顔をしながら起き上がり…。
あいをしる星を読んだ感想
姉の子であり、甥っ子の綾を行き場所が見つかる間だけ、預かることになった隆宏。
次第に、甥っ子以上に、彼のことを可愛く思っている自分に気づきます。
もちろん、綾は未成年なので、最後まで健全な内容で。
もし、次回作があるのなら、きっと今より近い距離の2人を楽しめると思います。
それはそれで楽しみですね。
なのでこの作品は、ふんわり大人しいのが読みたいななんて時に、手に取ってもらえればと思います。
さて、綾は結構色々と背負っていて。
DVやネグレクトを受けて、自分の好きなものすら分からない状態です。
それでも、隆宏のためだからと料理をしたり、起こしてあげたりと可愛いですよね。
少しずつ心を開いていく綾と、そんな彼に惹かれていく隆宏の様子は見ていてドキドキです。
そんな中、甥っ子以上の思いを抱いてしまった隆宏が、彼を突き放すシーンがあるのですが、ここ結構辛いです。
見ていてハラハラさせられましたし、最後隆宏が迎えにいく展開まで読んで、やっと安心できました。
ここの一連の流れは是非作品を読んで楽しんでもらえればと思います。
2人の両思い後の暮らしは見ていて微笑ましいです。
書き下ろしのデートの話なども是非是非、楽しんでください!
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