外道の歌のネタバレ感想を書いてみました!
外道の歌ネタバレ
物語は主人公である鴨ノ目武が経験した過去から始まる
。彼は皆からカモと呼ばれていた。
昔は妻と子とカモの三人で貧しいながら楽しく生活していた。
しかし、ある男によってカモの日常は一変する。
その男はカモの妻をレイプするためにカモの家に来て、そのまま子と妻を殺してしまった。
その男は警察幹部の息子ということから、警察も犯人が分かっているにもかかわらずなかなか捕まらない。
カモはとても大切な二人の人を同時に失くしてしまったことで意気消沈していた。
そんなとき刑事である父から様々な事情を聞き、その犯人を自らん手で殺すことを決意する。
誰にも言わず闇の中で犯人を殺すことに成功したカモ。
カモはこの事件をきっかけに現在の警察のあり方に疑問を持ち始める。
今回の事件に関しても動くことのできなかった日本の警察と司法には頼らないことを決め、自分の様に復讐したい人の代わりに復讐を果たすことを仕事とすることに決める。
そんなあるとき、カモが昔復讐した人物からカモの同業者である「ブレックファーストクラブ」に依頼がきた。
これにより鶴巻という男とその横にいる謎の女に捕まってしまうカモ。
ここからカモはどうなってしまうのか。
外道の歌感想
この作品「外道の歌」は過去に家族を殺されたことで日本の警察に疑問を持ち始めたカモが他の復讐したくてもできない人々の代わりに復讐を代行していく物語です。
この話は全体として残酷なお話になりますが、作品としてはすっきりまとまったものとなっています。
私が伝えたいこの作品の魅力は3つあります。
一つ目は、カモへの依頼者の無念が重く読者にも伝わってくる点です。
一番最初に出てくる依頼者の息子を殺された母親も犯人が未成年であることで軽い刑罰のみででてきてしまいます。
子供を殺された母親としては簡単に許された犯人を到底許すことが出来ないことは簡単に想像できます。
今私たちが住んでいる社会でも似たような人が存在すると思うと胸糞悪くなってきます。
その思いに応えるためにカモが復讐を代行していきます。
二つ目は、復讐の対象には一切の遠慮がない点です。
復讐するシーンは残酷でグロイので可哀そうにも思えますが、依頼者のことを考えるとしょうがない気持ちになってきます。
依頼者の想いを少しでも晴らすために徹底的に復讐するのです。
三つめは、設定がしっかりしている点です。
主人公であり、復讐代行を仕事とするカモもただ仕事として復讐するのでなく、自身の過去にしっかりした理由が隠されています。
同じようにそれぞれの依頼者やその他の人物にも細かい設定が作りこまれているので深い面白さを感じることが出来ると思います。
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