春の呪い漫画のネタバレと読んだ感想を書かせていただきました。
春の呪い漫画ネタバレ
妹の婚約者だった人と罪悪感で死にそうになりながらお付き合いしている姉の話。
以上が本作の強烈なあらすじです。
主人公・夏美と妹・春の姉妹と、その婚約者・冬吾を巡る三角関係の物語なのですが、肝心の春はなんと冒頭で19歳という若さで亡くなっていることが語られます。
そうしてかの婚約者が今度は姉である夏美に交際を申し込み、春と訪れた場所に連れて行くという条件付きで、お互いに春に対して罪の意識を抱えながら交際をスタートします。
このような経緯で、春はタイトルにもなっている通り夏美にとって「呪い」とも言える存在になります。
財閥の家に生まれた冬吾にとって春との婚約は親から決められた人生のレールの一つにすぎませんでしたが、夏美との交際は生まれて初めての生きる目的になってしまいます。
条件を果たし終わったことで交際が終わり、そのタイミングで冬吾は淡々と夏美に好意を抱いていたことを伝えます。
夏美も無意識のうちに冬吾に惹かれていましたが、そのタイミングで春が闘病生活中に使っていたアキというSNSアカウントを発見し、春の代わりに自分が冬吾と結婚することになったら自分を地獄に道連れにしてでも引き離したいと書いていたことを知りました。
春に呪い殺されるなら本望だと、周囲の反対を押し切って家を出て、生涯罪悪感を抱えながら冬吾とふたり一緒に歩く道を選びます。
春の呪い漫画を読んだ感想
夏美は春のことが好きでした。
好きな人が好きだった人と、好きでもないのに交際しているなんて本当に罪悪感がやばそうです。
自分じゃどうしようも無い感情、どうしようも無い状況ってありますよね。
好意を告げられ、お前が死んだら俺も死ぬと言われ、春の後を追いたかったのに冬吾に思いを寄せ始めてしまって身動きが取れなくなっていく夏美の心の内が苦しいほどリアルに描かれています。
冬吾も冬吾で、親の言う通りに生きていく覚悟だったのに夏美に出会って初めて自由になりたいと思ってしまったんです。
夏美に惹かれるたびに、眩暈がするほど春に対する罪悪感に襲われる…。
切ない……!
生きること、死ぬこと、置いていくこと、置いていかれること。
誰かに好意を抱くこと、思いを寄せられること。
誰もが当たり前にしているのに、それぞれが思いを抱えてそれぞれの人生を歩んでいかなければならないことが、こんなに苦しくて大変なことなのだと切なくなります。
けれど夏美も冬吾も、周囲に話を聞いてくれる理解者がいて、それが救いです…!
胸が痛くなるような読み応えのある、間違いなくお勧めの作品です。
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