煙と蜜(長蔵ヒロコ先生)のネタバレ感想を書いてみました!

煙と蜜ネタバレ

大正5年の名古屋から物語は始まる。

路面電車が走り、街を歩く人々は着物を着ている光景が広がっていた。

そんな懐かしい感情となる風景の中で一人の少女も住んでいた。

その少女の名前は姫子という。

リボンをつけて切り揃えた髪が印象的なかわいらしい少女です。

彼女は母が病気であることで、東京から名古屋に来ていた。

姫子にとって姉のような存在である女中の龍姐、月子、星子、こま子とはちゃぶ台を囲んで一緒にご飯を食べたり、川の字で寝たりするほど仲良しであった。

そんな姫子には毎回の訪問を楽しみにしている人がいた。

その人とは18歳も年上の婚約者である文治である。

タバコを吸って、軍服を着ている文治はあこがれの人であった。

姫子のことを「許嫁殿」と呼ぶ文治は、姫子に対して大人の女性として対応していた。

姫子はそんな文治のことを大好きであった。

そんなあるとき姫子がしゃっくりを止めれなくなったとき、文二が姫子の耳に指を入れてしゃっくりを止めようとする。

びっくりして顔が赤くなる姫子。

姫子はそのまましゃっくりが止まって文治がいなくなった後に顔が真っ赤になってしまう。

さらに、ある嵐の日の夜に姫子一人では危ないと思った文治は姫子の家に泊まることとなる。

果たして二人の関係はどうなっていくのか。

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煙と蜜感想

この作品「煙と蜜」は母の病気という事情で東京から名古屋に来ていた姫子とその許嫁の文治の恋を描いた物語です。

舞台は現代ではなくて大正であり、昔の映画で出てくるような光景が広がっています。

私は平成生まれなので映画や漫画以外で見たことはないのですが、なんとなくなつかしさのようなものを感じることのできる作品になっています。

姫子と文治は今ではほとんど聞いたことのない許嫁の関係です。

私のイメージでは許嫁というのは、親の事情で本人たちの意思が関係なく、淡白なもののイメージでしたが、この二人は仲も良く心から愛し合っていることが分かるのでほのぼのします。

作品の世界観も穏やかでとても心地よい空間が広がっています。

どんなにいらいらすることがあってもこの漫画を読んだ後はぜんっぶ許してしまいそうになるくらいです。

主人公の姫子はお嬢様ではありますが、芯が強く、自分で全て解決しようとします。

それを裏から支えているのが文治です。

支えあう二人の関係は見習うべきものであると思いました。

基本的に大きなイベントがあるわけではなく、日常生活を描いているものになるので、楽な気持ちで読んでいくことが出来るのでおすすめな作品です。

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