あなたの鼓動を見させてのネタバレ感想です。 まずは、ネタバレからどうぞ。
あなたの鼓動を見させてネタバレ
「ヤブガラシ」という覚せい剤が出回っていることが日本中で話題となっていた。
そして、大学でそのヤブガラシが盗難に遭う事件が起こった。
そんな現代に生きる昭成薬科大学で勉強に励む主人公の佐和こころ。
こころには大学の授業は興味がなく、講義にも何度も遅刻しているほどであった。
さらに恋愛にも興味がないこころはある日、大学の講義でカエルの解剖を行った。
その解剖というのが生きているカエルのお腹を切り開き、そのまま心臓を引き抜くというものであった。
ほとんどの人に抵抗がある中で、こころだけは今まで感じたことのない心の高揚を感じていた。
そんなこころの親友である綾瀬いづきの幼馴染である夏川ダイチからこころは告白される。
緊張して鼓動が早くなるダイチをみて、さっき受けたカエルの解剖と同じような心の高揚を感じるこころ。
しかし、この高揚はダイチのことが好きになったわけでなく、ダイチの鼓動の速さからくるものであった。
こうして、ダイチの体を解剖して心臓を自身の目で見てみたいと思い始めるこころ。
こころはダイチの心臓を見るために周りの数人を使って、解剖の実験をし始める。
それと同時に覚せい剤の製造と販売を続ける「ヤブガラシ」とも大きく関わっていくこととなる。
あなたの鼓動を見させて感想
この作品「あなたの鼓動を見させて」はあるきっかけで人間の心臓を見たいと思った少女のストーリーです。
その中で「ヤブガラシ」という組織や周りの友人、警察などが関わっていきます。
私が伝えたいこの作品の魅力は3つあります。
一つ目は、登場人物が魅力的であることです。
まず主人公であるこころはとにかくかわいいです。
こんな女子大学生が人の心臓に興味を持ち、何人も殺していく姿は想像もつきません。
人は見た目で判断してはいけないというのは本当であると再認識しました。
いつもはかわいらしいこころが解剖の時は狂気的になる姿にはぞっとしました。
二つ目は、登場人物の心が繊細に描かれている点です。
主人公のこころとその親友であるいづきは物語が進むにつれて距離感が変わっていきます。
初めは仲の良かった二人でしたが、こころがカラスの解剖をしていることを知ってからは距離が離れてくのを見ると少し悲しくなりました。
三つめが、作画のレベルの高さにあると思います。シリアスなシーンも日常的なシーンも一つの世界観に基づいて描いているので話がスムーズに入ってきます。登場人物が魅力的な点も作画の力が一つであると思います。
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